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ARABIA

全25作品セット アラビア カレワラ(Kalevala)記念プレート

通常価格 ¥248,000
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フィンランドの神話を器に刻んだ ウオシッキネンの叙事詩プレート

フィンランドを代表する陶器メーカー アラビア社の記念プレート「カレワラ」全作品25点が一度に揃う、非常に完成度の高いフルセットです。1976年から終売となった1999年までの24作品に加え、1985年に制作された大判プレート1点を含む構成で、シリーズの流れを通史として追いかけられる内容になっています。

カレワラは、アラビア社の専属デザイナー ライヤ・ウオシッキネンの代表的な仕事のひとつです。エミリアやアリ、パヤッツォ、アーメッドなどの名作と並び、線の美しさと物語性を両立させた「絵で語る北欧食器」として根強い人気を誇ります。

「カレワラ」とは、フィンランドの医師であり学者でもあった エリアス・リョンロートが民間伝承を採集し編纂した叙事詩「カレワラ」のことです。日本でいう古事記や日本書紀にも通じる、神話と伝説の世界が収められています。

ウオシッキネンは神話的世界を毎年1枚のプレートに凝縮し、クリスマスシーズンに発表されるイヤープレートとして送り出しました。1976年の開始から1999年の製造終了まで、四半世紀にわたって毎年新作が積み重なったシリーズです。

さらにカレワラの面白い点として、年代が新しいプレートほど入手が難しくなる傾向があります。シリーズ後半は、アラビア社の生産体制の見直しで供給が絞られた時期であり、結果として後年の作品ほど流通数が限られています。カレワラを揃えるのが難しい最大の理由が新しいものほど入手が困難という点です。

今回は150周年記念の大判プレートが加った全作品が入荷しました。大判プレートは1835年に「カレワラ」が初めて出版されたことを起点とする150周年を祝う位置づけのプレートで、通常のイヤープレートよりひと回り大きく、シリーズの中でも特別な存在感を放っています。モチーフとなっているのはカレワラのクライマックスともいえる場面で、主人公ワイナモイネンが奏でるカンテレの音色に、人々や動物たちが静かに聞き入る情景が描かれています。音のないはずの絵柄から“響き”が立ち上がるような構図は、カレワラシリーズの象徴としてもふさわしい一枚です。

壁に飾っても、箱から1枚ずつ取り出して眺めても、季節のしつらえとして年替わりで飾っても、インテリアが豊かになるセットです。

ARABIA — フィンランドが世界に誇る陶磁器の名窯

ヘルシンキのARABIA工場 1975年
1975年のARABIA工場(ヘルシンキ・アラビア地区)

1873年、スウェーデンのロールストランド社がヘルシンキに設立した分工場がARABIAの始まりです。当初はロシア帝国向けの陶磁器を生産していましたが、1917年のフィンランド独立後に完全なフィンランド企業となり、20世紀半ばにはフィンランド最大の陶磁器メーカーへと成長しました。

カイ・フランク
「フィンランドデザインの良心」カイ・フランク(1911–1989)

黄金時代を築いたデザイナーたち

カイ・フランク(1911–1989)は「フィンランドデザインの良心」と呼ばれ、キルタ(後のティーマ)やカルティオなど、無駄を削ぎ落とした機能美の名作を生み出しました。1949年にはARABIAのクラウンマーク(王冠のバックスタンプ)もデザインしています。

ウラ・プロコッペ(1921–1968)は、コバルトブルーの手描きが美しいバレンシア(1960–2002年)と、鉄粉を施した独特の土色が魅力のルスカ(1960年代–1999年)を手がけました。ルスカの粗い表面は日本の楽焼に似た風合いで、北欧と日本の美意識の近さを感じさせます。

ARABIA工場の陶芸家たち
ARABIA工場のアトリエで制作する陶芸家たち

このほか、ビルガー・カイピアイネン(1915–1988)は「装飾の王」と呼ばれ、名作パラティッシをはじめ華やかな装飾陶芸を制作。エステリ・トムラはフローラシリーズの植物画で知られ、ライヤ・ウオシッキネンも数多くの装飾パターンを手がけました。

ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド

ARABIAのロゴマーク
ARABIAのマーク
  • 1874〜1930年頃:素地への型押し(インプレスト)が主流。1878年以降はフィンランドの紋章入りカラーマークも併用。
  • 1932〜1949年:クルト・エクホルムがデザインした「パイプスタンプ」。工場に導入された122mのトンネル窯を表現したデザイン。
  • 1949年〜現在:カイ・フランクがデザインしたクラウンマーク(王冠)。月桂樹の輪を逆さにして王冠に見立てた斬新なデザイン。1964年、1971年、1975年、1981年、2014年に更新。
  • 生産年の読み方:1940年代以降は月→年の順で数字が刻印。2等品にはローマ数字IIや色付きドットが付されます。
  • 2016年以降:ヘルシンキ工場は2016年3月に閉鎖され、現在はタイとルーマニアで生産。ヴィンテージ品はすべてフィンランド製で、「MADE IN FINLAND」の刻印があります。

■詳細スペック

  • メーカー:ARABIA / アラビア
  • デザイナー:Raija Uosikkinen / ライヤ・ウオシッキネン
  • シリーズ名:Kalevala / カレワラ
  • 年代:1976年〜1999年

■コンディション:★★★★★(5:完品)

25点すべてに割れや欠けがなく、製造時の姿をそのまま留めた完品のコンディションです。


■関連コレクション

アラビア刻印年代別完全ガイド

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ARABIA ‐ アラビア

ARABIA工場

ARABIAは20世紀フィンランドを代表する陶器メーカーです。元々ARABIAはスウェーデンのロールストランド(Rörstrand)社がロシア向けの陶器を生産する拠点としてフィンランドに設立した工場が前身となっています。首都ヘルシンキのアラビア地区に設けられたことが社名の由来となっています。

1950〜1980年代にはウラ・プロコッペビルガー・カイピアイネンライヤ・ウオシッキネンエステリ・トムラなど、ARABIAの黄金時代と呼ばれる世界的なデザイナーが数多くの作品を手掛けました。シンプルな北欧モダンから、装飾性が高く作り込みが優れた作品まで、現代のモダンデザインに大きな影響を与えた作品が当時生み出されました。ARABIAは傑作パラティッシ、クロッカス、フローラ、コラーリなどインテリアとしても飾れる、北欧食器ならではの実用と装飾を兼ねたアイテムなどで知られています。

当店のARABIAのコレクションはこちらからどうぞ

アラビア刻印年代別完全ガイド

ライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen)

ライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen)

ライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen,1923〜2004年)

フィンランド南部の町ホッロラ(Hollola)の出身です。1947年にアールト大学芸術学部を卒業しアラビアに入社します。1986年までの40年に渡ってアラビア社の専属デザイナーとして勤務し、エミリア(Emilia)シリーズやカレワラ(Kalevala)イヤープレートのデザインを担当しています。カイ・フランクとの共作をおこなうことも多く、基本的にカイ・フランクが商品のフォルムを、ウオシッキネンが装飾デザインを提供することが多かったです。

ライヤ・ウオシッキネンは1986年に定年でARABIAを退いた後も、会社のすぐ隣の家に住み続けて同社の現役デザイナーやアールト大学の学生たちを快く自宅に招いて、気さくにもてなしながらも後進の指導にあたったといいます。代表作のエミリアシリーズは遠い米国の暮らしへの憧れを表していたと言われています。第二次大戦後のフィンランドは貧しい時代の連続で決して豊かな国ではなく、貧しく苦しい時代の豊かさへの憧れが名作が生み出された背景にあります。

ライヤ・ウオシッキネンの作品一覧はこちらからどうぞ

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