カイ・フランク(Kaj Franck)
カイ・フランク(Kaj Franck,1911〜1989年)
フィンランド出身の著名なデザイナーで、日用品のデザインによってテーブルウェアの近代化を推進し、北欧のライフスタイルに大きな影響を与えた。
1932年からヘルシンキ美術工芸大学で家具デザインを学び、卒業後はインテリアデザイン、ウィンドウディスプレイ、テキスタイル、ガラスデザインなどを仕事にした。1945年にARABIA社のデザイナーとなり、1940年代から開発を進めたテーブルウェアの「キルタ」シリーズで国際的に成功を収めている。
1946年にはガラスデザインのコンペに入賞し、イッタラ社のデザイナーとなる。1950年からヌータヤルヴィ社でガラス・デザインに携わり、1955年のタンブラー2744はニューヨーク近代美術館(MOMA)のコレクションにも選定されている。デザインはシンプルさと機能性で知られ、フィンランドデザインの象徴とも言える存在となっている。