地中海の青を食卓へ届けた名作 プロコッペの不朽の名作バレンシア
ARABIA社の代名詞的なハンドペイント食器バレンシアのチューリンです。チューリンとは元々スープの取り分け用のお皿ですが、小物入れなどに使われることが多い、キャニスター的なものです。こちらは使い勝手の良い15cmサイズとなります。
背面のハンドサインが手書きのため1960〜70年代頃に制作されたものと思われます。バレンシアは80年代以降に一時生産が中止し復活していますが、復活後は活字のスタンプでARABIAと刻印がされるようになり、手書きのサインが描かれなくなりました。
そのため手書きサインありのバレンシアはヴィンテージの中で最も古いものであることを示しています。UPとはウラ・プロコッペのイニシャルサインであり、絵付師(ペインター)のイニシャルがスラッシュで区切られて右横にサインされています。
| 詳細スペック | |
| メーカー | ARABIA / アラビア |
| デザイナー | Ulla Procope / ウラ・プロコッペ |
| シリーズ名 | Valencia / バレンシア |
| 年代 | 1960年〜1970年代 |
| 製造国 | フィンランド |
| コンディション |
訳あり フタの内側に2箇所、外側に1箇所の欠けがあります。本品そのものはデッドストック品の未使用のコンディションのため保管中についた傷となります。フタなしという前提でオトクな価格でのご提供です。 |
| サイズ |
横幅15cm 直径11cm 高さ11cm(フタ含む) |
ARABIA — フィンランドが世界に誇る陶磁器の名窯

1873年、スウェーデンのロールストランド社がヘルシンキに設立した分工場がARABIAの始まりです。当初はロシア帝国向けの陶磁器を生産していましたが、1917年のフィンランド独立後に完全なフィンランド企業となり、20世紀半ばにはフィンランド最大の陶磁器メーカーへと成長しました。

黄金時代を築いたデザイナーたち
カイ・フランク(1911–1989)は「フィンランドデザインの良心」と呼ばれ、キルタ(後のティーマ)やカルティオなど、無駄を削ぎ落とした機能美の名作を生み出しました。1949年にはARABIAのクラウンマーク(王冠のバックスタンプ)もデザインしています。
ウラ・プロコッペ(1921–1968)は、コバルトブルーの手描きが美しいバレンシア(1960–2002年)と、鉄粉を施した独特の土色が魅力のルスカ(1960年代–1999年)を手がけました。ルスカの粗い表面は日本の楽焼に似た風合いで、北欧と日本の美意識の近さを感じさせます。

このほか、ビルガー・カイピアイネン(1915–1988)は「装飾の王」と呼ばれ、名作パラティッシをはじめ華やかな装飾陶芸を制作。エステリ・トムラはフローラシリーズの植物画で知られ、ライヤ・ウオシッキネンも数多くの装飾パターンを手がけました。
ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド

- 1874〜1930年頃:素地への型押し(インプレスト)が主流。1878年以降はフィンランドの紋章入りカラーマークも併用。
- 1932〜1949年:クルト・エクホルムがデザインした「パイプスタンプ」。工場に導入された122mのトンネル窯を表現したデザイン。
- 1949年〜現在:カイ・フランクがデザインしたクラウンマーク(王冠)。月桂樹の輪を逆さにして王冠に見立てた斬新なデザイン。1964年、1971年、1975年、1981年、2014年に更新。
- 生産年の読み方:1940年代以降は月→年の順で数字が刻印。2等品にはローマ数字IIや色付きドットが付されます。
- 2016年以降:ヘルシンキ工場は2016年3月に閉鎖され、現在はタイとルーマニアで生産。ヴィンテージ品はすべてフィンランド製で、「MADE IN FINLAND」の刻印があります。
■詳細スペック
- メーカー:ARABIA / アラビア
- シリーズ名:Valencia / バレンシア
- 種別:チューリン
- 製造国:フィンランド













