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ARABIA

珍品 ARABIA パラティッシ(Paratiisi)ティーポット

珍品 ARABIA パラティッシ(Paratiisi)ティーポット

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カイピアイネンが描いた「楽園」 フィンランド製オリジナルの名作

ARABIA社の名器パラティッシのほとんど存在しない幻のティーポットです。本作のフォルムはモレーニ(Moreeni)という1990年代の初めに販売された無地の食器シリーズを踏襲しています。

シリーズの1作品であったモレーニのティーポットに、パラティッシの柄がプリントすることで表現されています。そのため底面のバックスタンプにもシリーズ名として”MOREENI”の刻印があります。

1990年台にARABIAではモレーニの無地の柄に、様々なプリントを施すことで記念モデルを制作しています。おそらくパラティッシのティーポットは、その時期に合わせて作られたものではないかと思います。

パラティッシシリーズはさまざまな食器が展開されていますが、ティーポットはシリーズとしては正式に販売されていません。そのため本作は限定品や非売品ではないかとおもいます。

希少シリーズという存在を越えて「珍品」と表現するほうが良い作品です。おそらくほとんど数が製造されなかったためヴィンテージ市場に出てくることは極めて珍しいと思います。パラティッシの歴史の一部としてこの機会にぜひご覧ください。

パラティッシシリーズについてはこちらの記事をご覧ください。

「装飾の王」が生んだ楽園

ビルガー・カイピアイネン — 1953年、アラビア工場にて
ビルガー・カイピアイネン — 1953年、アラビア工場のアトリエにて

パラティッシをデザインしたビルガー・カイピアイネン(1915-1988)は、フィンランドが誇る「装飾の王(Koristeiden kuningas)」。幼少期にポリオを患い、ろくろが使えない身体でありながら、50年以上にわたりアラビア工場で装飾芸術に人生を捧げました。

ミニマリズムが席巻する北欧デザインの潮流に、彼は真っ向から抗いました。
「装飾性は人類最古の執着である。それを去勢すれば、人間は弱者になる。私は単調さと単純化が嫌いだ」

妻の死、スミレ、そして楽園へ

1966年、カイピアイネンは最愛の妻マッギを失います。彼女の棺をブルーのスミレで覆ったその日から、スミレは彼の生涯のモチーフとなりました。
「ショパンはスミレを愛した。私はショパンを愛する」

悲しみの中で生まれたのが、200万個のセラミックビーズで構成された40平方メートルの巨大壁画「オルヴォッキメリ(すみれの海)」。1967年モントリオール万博でグランプリを受賞しました。

オルヴォッキメリ(すみれの海)— カイピアイネンの代表作
「オルヴォッキメリ(すみれの海)」— 愛する妻に捧げた、200万個のセラミックビーズによる壁画

このオルヴォッキメリの延長線上に、1969年、パラティッシは誕生します。元の名前は「タルハ(果樹園)」。ベルギー国王ボードワン夫妻がアラビア工場を訪問した際、完成したばかりのこのデザインに一目惚れ。ファビオラ王妃が自宅用に購入を希望し、「パラティッシ(楽園)」と名付けられました。

アラビア工場 — パラティッシが生まれた場所

ヘルシンキのアラビア工場
ヘルシンキのアラビア工場。カイピアイネンは9階のアトリエで、レモンの木の下で制作を続けました。
アラビア工場の絵付け風景(1957年)
アラビア工場の絵付け風景(1957年)。パラティッシは当時最先端のシルクスクリーン印刷で装飾されました。

ヴィンテージと現行品の違い

パラティッシの生産は1969年に始まり、1974年に一度中断。1988年に復活しましたが、その際にオリジナルの楕円形プレートから丸形に変更され、素材もファイアンス陶器からヴィトロ磁器に変わりました。さらに2016年にはフィンランド工場が閉鎖され、現在はタイで製造されています。

つまり、フィンランド製のヴィンテージ・パラティッシは——特に1969〜1974年のオリジナル期のものは——カイピアイネン自身が監修した時代の、もう二度と作られることのない器です。

パラティッシのバックスタンプ(ロゴ)の変遷

パラティッシのバックスタンプ(ロゴ)の歴史 1969年〜2014年
パラティッシのバックスタンプは時代によって大きく異なります。1969年の初期ロゴから2014年の現行ロゴまで、製造年代を特定する重要な手がかりです。

■詳細スペック

  • メーカー:ARABIA / アラビア
  • デザイナー:Birger Kaipiainen / ビルガー・カイピアイネン
  • シリーズ名:Paratiisi / パラティッシ
  • 年代:1990年頃(推定)
  • 生産国:フィンランド
  • サイズ:横幅23.5cm 高さ13cm 底面直径175cm 容量1200ml(満水時1500ml)

■コンディション:★★★★★(5:完品)

特筆すべきダメージのない完品のコンディションです。使用歴がなく保存状態も大変良いデッドストック品となります。


■関連コレクション

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ARABIA ‐ アラビア

ARABIA工場

ARABIAは20世紀フィンランドを代表する陶器メーカーです。元々ARABIAはスウェーデンのロールストランド(Rörstrand)社がロシア向けの陶器を生産する拠点としてフィンランドに設立した工場が前身となっています。首都ヘルシンキのアラビア地区に設けられたことが社名の由来となっています。

1950〜1980年代にはウラ・プロコッペビルガー・カイピアイネンライヤ・ウオシッキネンエステリ・トムラなど、ARABIAの黄金時代と呼ばれる世界的なデザイナーが数多くの作品を手掛けました。シンプルな北欧モダンから、装飾性が高く作り込みが優れた作品まで、現代のモダンデザインに大きな影響を与えた作品が当時生み出されました。ARABIAは傑作パラティッシ、クロッカス、フローラ、コラーリなどインテリアとしても普段使いにも役立つ北欧食器ならでの実用と装飾を兼ねたアイテムなどで知られています。

当店のARABIAのコレクションはこちらからどうぞ♪

ビルガー・カイピアイネン(Birger Kaipiainen)

ビルガー・カイピアイネン(Birger Kaipiainen)

ビルガー・カイピアイネン(Birger Kaipiainen,1915〜1988年)

ボスニア湾沿岸のフィンランド南西部ポリ(Pori)の生まれです。フィンランドを代表するデザイナー、「デコレーターの王」と呼ばれています。幼少の頃に首都ヘルシンキに転居しますが、カイピアイネンは毎年夏をロシアのソルタヴァラという町でホームステイをして過ごしています。そこで養われた自然感や芸術性は終生彼に影響を与えることとなります。青年期カイピアイネンは小児麻痺を患い、その影響で生涯杖をついて歩くこととなります。右足が麻痺なため自らの力でろくろを回し陶芸をすることが出来ませんでしたが、そのことがかえって独自の芸術的センスを磨くきっかけとなったともいわれています。

カイピアイネンはフィンランドの最高峰の芸術大学であるアールト大学芸術学部を卒業し、1937年にARABIAに就職、1954年から4年間はスウェーデンのロールストランドにも転籍しています。シンプルかつ飾らない北欧のモダンアートの全盛期において、カイピアイネンのデザインは装飾性に富み隅々まで描かれた細かい描写に特徴があります。時代の主流とは一線を画する独自の世界観を築いており、1969年にパラティッシを、1970年にはアピラ、1971年にはスンヌンタイをデザインしています。これらはいまなおアラビア社の復刻版で看板商品となっています。

ビルガー・カイピアイネンの作品一覧はこちらからどうぞ♪

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