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ARABIA

ARABIA コラーリ ティーカップ&ソーサー

通常価格 ¥40,000
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桜色のサンゴ礁を手のひらに 名匠ふたりが紡いだ一杯

フィンランドを代表する陶器メーカーARABIA社の幻の名作コラーリのティーカップです。シリーズ名のコラーリとは「サンゴ礁」の意味で、桜の花びらのようなピンクサンゴが踊るように描かれています。

koralli
(華やかな装飾が美しいツヤの上に光る)

デザインを担当したのはエミリアやカレワラで知られるライヤ・ウオシッキネンです。ウオシッキネンは1986年にARABIAを引退しているため、1983年にデザインされた本作は彼女のキャリア最晩年の作となります。

RAIJA_UOSIKKINEN
(ライヤ・ウオシッキネン、1923~2004年)


コラーリのフォルムデザインを担ったのはルスカやバレンシアで有名なウラ・プロコッペです。コラーリは1960年にデザインされたルスカという大ヒット作の「Sモデル」という形状をモデルとしています。Sモデルとは、ルスカで採用されたカップやプレートやポットなどの一連の食器シリーズのフォルムを基本形と定めて総称したものです。

ruska
(コラーリのベースとなったルスカのSモデル)


Sモデルの登場以降、多くのARABIA製品が表面のデコレーションを変えつつ食器の形状はルスカのSモデルを採用する、という手法で生み出されてきました。ウラ・プロコッペは1968年に死去しているため、1983年発売のコラーリはウラ・プロコッペの考案したSモデルが没後も20年近くに渡り高く評価されていたことを示しています。Sモデルはコスモス、フラクタス、フローラ等の食器シリーズでも採用されています。「同じ形」が使われ続けたため、Sama(フィンランド語で「同じ」の意味)の頭文字をとってS-Modelと呼ばれました。

ulla procope
(フォルムデザインを担ったウラ・プロコッペ、写真中央)

コラーリにはデミタスカップ、コーヒーカップ、マグカップ、ティーカップの4種類のサイズがあります。こちらの商品はシリーズ最大サイズのティーカップです。比較的背は低いですが、寸胴型の横に広いフォルムで大容量のカップとなっています。

ウオシッキネンが描いたピンクサンゴのデザインは、一般的には日本・フィリピン・ハワイなどのアジア太平洋地域で見られるサンゴを描いています。北欧食器の特徴として、冬が長い地域性と相反するような、春のような華やかさをデザインに取り入れることがありますが、コラーリはその特徴がよく現れた作品といえます。

ピンクサンゴ

(コラーリのモチーフとなったピンクサンゴ)

本商品は1980年代の経済不況により、ARABIA社が生産数を抑えた時期に発売されたため、現在では希少価値が高まっています。特に同じSモデルでも1960〜70年代の作品に比べて生産数が少なく、現在市場では高値で取引されています

sisällön kuvaus: Arabian keramiikkatehdas sijaitsee Helsingin Hämeentiellä.
(当時のARABIA社内の制作風景)

60年代のルスカが今でも比較的安価に入手できる一方で、時代的には新しいコラーリが同じフォルムでも非常に高値なのはこのためです。コラーリはそのデザインの可愛らしさから大変人気があり、カップサイズが大きくなるほどヴィンテージ市場では流通が見られない希少なものとなります。


■詳細スペック

  • メーカー:ARABIA / アラビア
  • パターンデザイン:Raija Uosikkinen / ライヤ・ウオシッキネン
  • シリーズ名:Koralli / コラーリ
  • 年代:1983〜1987年
  • 製造国:フィンランド
  • サイズ:直径10cm 横幅12.5cm(取っ手含む)ソーサー直径16cm

■コンディション:★★★★★(5:完品)

カップ&ソーサーともに使用歴のないデッドストック品となります。割れ・欠け・貫入がなく保存状態も極めて良好なミントコンディションとなります。


■関連コレクション

アラビア刻印年代別完全ガイド

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ウラ・プロコッペ(Ulla Procope)

Ulla Procope

ウラ・プロコッペ(Ulla Procope,1921〜1968年)

ヘルシンキ生まれです。1948年にヘルシンキのアールト大学芸術デザイン学部を卒業してアラビア社に入社します。以後20年に渡って制作部門でデザインを担当し、1960年にルスカ(Ruska)シリーズ、1960年にバレンシア(Valencia)シリーズを生み出します。ルスカはアラビア社製品の中で最もロングランかつ販売数が多い看板商品となり、ルスカのフォルムはSモデルと呼ばれ、その後のARABIAの食器の原型モデルとなります。バレンシアはARABIA製品では最後のハンドペイント商品となっています。プロコッペは珪肺症(シリコーシス)を患い現役を退いてからはスペインのカナリア諸島に移住し47歳のとき現地で死去しています。

ウラ・プロコッペの作品一覧はこちらからどうぞ

ライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen)

ライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen)

ライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen,1923〜2004年)

フィンランド南部の町ホッロラ(Hollola)の出身です。1947年にアールト大学芸術学部を卒業しアラビアに入社します。1986年までの40年に渡ってアラビア社の専属デザイナーとして勤務し、エミリア(Emilia)シリーズやカレワラ(Kalevala)イヤープレートのデザインを担当しています。カイ・フランクとの共作をおこなうことも多く、基本的にカイ・フランクが商品のフォルムを、ウオシッキネンが装飾デザインを提供することが多かったです。

ライヤ・ウオシッキネンは1986年に定年でARABIAを退いた後も、会社のすぐ隣の家に住み続けて同社の現役デザイナーやアールト大学の学生たちを快く自宅に招いて、気さくにもてなしながらも後進の指導にあたったといいます。代表作のエミリアシリーズは遠い米国の暮らしへの憧れを表していたと言われています。第二次大戦後のフィンランドは貧しい時代の連続で決して豊かな国ではなく、貧しく苦しい時代の豊かさへの憧れが名作が生み出された背景にあります。

ライヤ・ウオシッキネンの作品一覧はこちらからどうぞ

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