ロールストランドはなぜ高い?|1726年創業の窯・黄金期のデザイナー・スウェーデン生産終了が生む価値の理由

ロールストランドはなぜ高い?|1726年創業の窯・黄金期のデザイナー・スウェーデン生産終了が生む価値の理由

北欧食器タックショミュッケ編集部

「ロールストランドのヴィンテージは、なぜこんなに高いのだろう」——北欧食器を集め始めた方の多くが、一度は抱く疑問です。同じ白い皿に見えても、廃盤になった一枚には数千円から数万円の値がつくことがあります。その背景には、1726年から続く窯の歴史と、本国スウェーデンでの生産が終わったという、はっきりした理由があります。

この記事では、スウェーデンを代表する名窯ロールストランド(Rörstrand)の価値がどこから生まれるのかを、工場の歴史、黄金期のデザイナー、廃盤の名作シリーズ、そして価格を見極める視点まで、順を追って解説します。読み終えるころには、値札の数字の向こうにある「北欧の物語」が見えてくるはずです。

この記事でわかること

  • ロールストランドが1726年に始まった、スウェーデン最古級の窯であること
  • 本国スウェーデンでの生産が2005年に終わり、本国製ヴィンテージが「増えない」こと
  • ウェストマンやベングトソンら、黄金期のデザイナーという来歴が価格を支えること
  • 価格を見極める視点は、本国製か海外製か、A級品か2級品か、年代・デザイナー・生産終了・状態であること

目次

  1. ロールストランドとは——1726年に始まった窯
  2. なぜ高いのか——価値を生む5つの理由
  3. 理由①|スウェーデン本国での生産終了(2005年)
  4. 理由②|黄金期のデザイナーという来歴
  5. 理由③|数十年前に廃盤となった名作シリーズ
  6. 理由④|手仕事と素材——ボーンチャイナと手彩色
  7. 理由⑤|活発な二次市場とコレクター需要
  8. 価格を左右するもう一つの見方——本国製・2級品・状態
  9. 価格を見極める——六つの視点

1. ロールストランドとは——1726年に始まった窯

ロールストランドの物語は、1726年のストックホルムから始まります。当時のヨーロッパでは、東洋からもたらされる白い磁器が王侯貴族の憧れの的でした。その製法をめぐって各国の窯が競うなか、スウェーデンでも王都ストックホルム郊外の「ロールストランド」という土地に、一つの製陶所が設けられました。窯の名は、この土地の名に由来します。

1647年のストックホルムを描いた銅版画。丘の上に風車が立つ。
1647年、ストックホルムを描いた銅版画の一部。丘に立つ風車「ロールストランドの水車」が窯の名の由来。画像:Wikimedia Commons/パブリックドメイン(Sigismund von Vogel)

創業当初につくられていたのは、じつは磁器ではなくファイアンス(錫釉をかけた陶器)でした。硬質磁器を焼く許可は得ていたものの、東洋のような白い磁器を実際に焼けるようになるのは1770年代以降のことです。1785年には、ストックホルムの好敵手だったマリエベリ窯を吸収し、技術と人材を取り込みながら成長していきました。

1900年頃のロールストランド工場で、白い磁器を前に並ぶ職人たちの古写真。
1900年頃、ストックホルム時代のロールストランド工房。白い壺や皿を囲む職人たちの姿。画像:Wikimedia Commons/パブリックドメイン(Nordiska museet, 撮影 Waldemar Lindström)

1900年のパリ万国博覧会では、アルフ・ヴァランダー(Alf Wallander)が手がけたアール・ヌーヴォー様式の作品が国際的な評価を受けます。19世紀末から20世紀初頭にかけてのロールストランドは、食器だけでなく、花器や装飾陶器の分野でも高い技術を示していました。1726年に始まったその歴史は、ヨーロッパでも有数の古さで、スウェーデン最古級の名窯として知られています。

1880年頃のロールストランドの一対の花器。立体的な花の装飾とコバルトの台座。
1880年頃のロールストランドの一対の花器。立体的な花を貼り付けた自然主義的な意匠に、当時の高い装飾技術がうかがえる。画像:Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0(Davidmadelena)

その後、工場は時代とともに場所を移していきます。ストックホルムの工場は1926年に閉じられ、生産は一時ヨーテボリ(Göteborg)へ、そして1930年代にはヴェーネルン湖畔の町リードヒェーピング(Lidköping)へ移りました。ミッドセンチュリーの名作の多くは、このリードヒェーピング時代に生まれています。窯の歩みをより詳しくたどりたい方は、ロールストランド入門|歴史と名作シリーズもあわせてご覧ください。

2. なぜ高いのか——価値を生む5つの理由

ロールストランドのヴィンテージが高く評価される理由は、ひとつではありません。おおまかに整理すると、次の5つに集約できます。

①有限性:本国スウェーデンでの生産が2005年に終わり、本国製の現存数は増えません。

②来歴:20世紀スウェーデンを代表するデザイナーの作品であること。

③希少性:人気シリーズの多くが数十年前に廃盤となっていること。

④手仕事と素材:手彩色や上質な素材に、多くの手間がかけられていること。

⑤市場:オークションを中心に、活発な二次市場と根強い需要があること。

これらは北欧食器全般に共通する視点でもあります。ブランドを横断した価格の考え方は北欧ヴィンテージ食器の価格ガイド|なぜ高いのかにまとめています。ここからは、ロールストランドという窯に固有の事情を一つずつ見ていきます。

3. 理由①|スウェーデン本国での生産終了(2005年)

ロールストランドの価値を考えるうえで、もっとも大きな出来事が2005年の工場閉鎖です。約280年にわたって続いてきたスウェーデン本国での生産は、この年の暮れ、リードヒェーピング工場の操業停止とともに幕を閉じました。

リードヒェーピングの旧ロールストランド工場を転用した赤煉瓦の建物と、Rörstrandのロゴ看板。
リードヒェーピングに残る旧工場の赤煉瓦の建物。「R」のロゴを掲げ、ブランドの拠点として広場に面して建つ。画像:Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0(I99pema)

背景には所有者の変遷があります。ロールストランドは2001年にフィンランドのイッタラ・グループの傘下に入り、2004年の決定にもとづいて生産の主力はスリランカやハンガリーへと移されました。そして2007年には、イッタラごとフィンランドのフィスカース・グループ(Fiskars Group)に買収されます。2007年以降、ロールストランドはイッタラやアラビア(ARABIA)と同じフィスカース・グループに属する北欧ブランドとなりました。

ここで大切なのは、「工場での生産」と「ブランドそのもの」を分けて考えることです。リードヒェーピングでの製造は終わりましたが、ブランドとロールストランド博物館はこの町に残り、旧工場の一帯は文化の拠点として受け継がれてきました。それでも、コレクターがもっとも高く評価する本国スウェーデン製——とりわけリードヒェーピング時代の品——は、これ以上新たに生まれることがありません。供給が固定されていることが、価格を下から支える最大の理由です。

リードヒェーピングの港。赤白の灯台と、静かな水面に伸びる堤防。
ロールストランドが1930年代に移り住んだ町、リードヒェーピングの港。ヴェーネルン湖に面した赤白の灯台。画像:Wikimedia Commons/CC BY 3.0(Öyvind Lund)

4. 理由②|黄金期のデザイナーという来歴

ヴィンテージ食器の価値は、しばしば「誰が手がけたか」という来歴(プロヴェナンス)によって大きく変わります。ロールストランドの20世紀は、まさにスウェーデン・デザインの黄金期を担った作家たちの舞台でした。

窯を導いたデザイナーたち

釉薬の探求で知られるグンナー・ニールンド(Gunnar Nylund)は、1931年から1955年までロールストランドに在籍し、その大半の期間、芸術面を導く立場にありました。彼のあとを継いだカール=ハリー・ストールハネ(Carl-Harry Stålhane)も、宋代の青磁を思わせる釉薬の器で高い評価を得ています。食器の分野では、青い釉薬の名作を生んだヘルタ・ベングトソン(Hertha Bengtson)、そして家庭向けの器に新しい表情をもたらしたマリアンヌ・ウェストマン(Marianne Westman、1928〜2017)が、戦後スウェーデンの暮らしの風景を大きく変えました。

デザイナー、マリアンヌ・ウェストマンの若い頃のモノクロ肖像写真。
デザイナー、マリアンヌ・ウェストマンの肖像。画像:Wikimedia Commons/パブリックドメイン

装飾画の分野では、シルヴィア・レウショヴィウス(Sylvia Leuchovius、1915〜2003)が長年にわたって花や鳥のモチーフを描き続けました。ほかにも、麦の穂のレリーフで知られるルイース・アーデルボリ(Louise Adelborg)、後年のシグネ・ペション=メリン(Signe Persson-Melin)など、名を残す作家が数多く在籍しています。彼らの手による品であること自体が、市場での評価を押し上げる要素になっています。

レウショヴィウスの陶板

下の陶板は、シルヴィア・レウショヴィウスによる大サイズの装飾陶板です。深いコバルトの地に、ヴィオラの花と白い小鳥が浮かび上がる意匠で、彼女の詩情ゆたかな作風をよく伝えています。壁面に静かな存在感を添える一点です。

コバルト地に白い小鳥とヴィオラを描いた、ロールストランドの装飾陶板。
シルヴィア・レウショヴィウスによる装飾陶板。コバルトの地に、ヴィオラに集う白い小鳥が並ぶ。

作家についてさらに知りたい方は、シルビア・レウショヴィウス完全ガイドヘルタ・ベングトソン完全ガイドグンナー・ニールンド完全ガイドもご覧いただけます。当店の在庫ではレウショヴィウスの装飾陶板をご紹介しています。

5. 理由③|数十年前に廃盤となった名作シリーズ

ロールストランドの人気シリーズの多くは、すでに数十年前に製造を終えています。市場に出るのは中古の現存品に限られるため、状態の良いものや揃いのセットには高い評価がつきます。代表的なシリーズを見ていきましょう。

モナミ(Mon Amie)

マリアンヌ・ウェストマンが1952年に発表した、青い花模様のシリーズです。1987年まで製造され、2008年に復刻版も登場しました。ロールストランドを象徴する意匠として広く知られ、当時は売上の大きな部分を占めたと伝えられています。水平に広がる素朴な花のかたちが、モナミの特徴です。

青い花模様が一面に広がる、モナミの角皿。
マリアンヌ・ウェストマンの《モナミ》。青い花が一面に広がる、ロールストランドを象徴する意匠。画像:Wikimedia Commons/CC BY-SA 2.0(Nicklas Berfeld)

当店では、モナミのティーカップ&ソーサーを在庫しています。BVモデルと呼ばれる形で、青い花模様が円周をめぐる、コレクションの核になる一点です。

青い花模様のモナミのティーカップとソーサー、木のスプーン。
ロールストランド《モナミ》のティーカップ&ソーサー(BVモデル)。青い花模様がカップとソーサーをめぐる。

ピクニック(Picknick)とエデン(Eden)

ピクニックも、ウェストマンによる1956年発表のシリーズです。野菜などの自然をモチーフにした軽やかな柄で、製造は1969年までと短く、50年代スカンジナビア・デザインの典型として人気があります。エデン(Eden)は、ウェストマンが渡米中だったため、ドイツ出身の画工シグリッド・リヒターに委ねられた1960年のシリーズで、半分だけ青いりんごのモチーフが知られています。どちらも、生産期間の短さがそのまま希少性につながっています。

ブローエルド(Blå Eld)とコカ(Koka)

ヘルタ・ベングトソンの代表作ブローエルド(Blå Eld=青い炎)は、1951年に発売され、1971年まで製造されました。デザイン自体は1949〜50年頃にさかのぼります。強い青の釉薬と有機的なフォルムは、当時の食器の常識を刷新し、国内外で大きな反響を呼びました。同じくベングトソンによるコカ(Koka)は、1950年代なかば(1956年頃)に登場したシリーズで、耐熱の器を含む実用的な構成が特徴です。

オストインディア(Ostindia)とスウェディッシュ・グレース

オストインディア(Ostindia)は、スウェーデン東インド会社の交易にちなんだ古典柄で、1932年に発表されました。青一色で描かれた花の意匠は、東洋との交易の記憶を伝えています。ルイース・アーデルボリが1930年に発表した麦の穂のレリーフ「スウェディッシュ・グレース」も、時代を超えて愛される古典です。これらは長く生産が続いた分だけ流通量も多く、比較的手に取りやすい価格帯から見つかることもあります。

青い花模様と縁飾りが描かれた、ロールストランドのオストインディアの器。
ロールストランドの古典柄《オストインディア》。青一色の花と縁飾りに、東インド会社の記憶が宿る。画像:Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0(Rasmus 28)

シルビア(Sylvia)とアネモン(Anemon)

シルビア(Sylvia)は、1976年のロールストランド250周年を記念したジュビリー・サービスです。スタイライズされたヴィオラの花輪が器を一巡する、ミニマルで東洋的な意匠が特徴です。当店では、シルビアのコーヒーポットを在庫しています。すっと伸びた注ぎ口に、一輪の花が静かに描かれた一点です。

白地に一輪のヴィオラを描いた、シルビアのコーヒーポット。
ロールストランド《シルビア》のコーヒーポット。白地に、青を差したヴィオラが一輪描かれている。

アネモン(Anemon)は、繊細な花柄が器全体に広がるシリーズです。デザイナーや発表年については資料により幅があるため、ここでは断定を避けますが、その優美な花の意匠は根強い人気を保っています。当店では、アネモンのサービングプレートも在庫しています。

花柄が一面に広がる、アネモンのサービングプレート。
ロールストランド《アネモン》のサービングプレート26cm。繊細な花柄が皿全体に広がる。

各シリーズの詳細は、シルビア完全ガイドアネモンは誰のデザインかプリムール完全ガイドでも掘り下げています。在庫では、シルビアの24cmディナープレートアネモンのカップ&ソーサーもご覧いただけます。

6. 理由④|手仕事と素材——ボーンチャイナと手彩色

ロールストランドの器の価値を支えるのは、目に見えにくい「手間」です。ブローエルドの深い青の釉薬や、ファイアンスの彩色には、多くの手作業が費やされました。同じ表情を安価に再現することが難しいからこそ、ヴィンテージの一枚に価値が宿ります。

アイリスの花を立体的にかたどった、白いアール・ヌーヴォーの花器。
アルフ・ヴァランダーによるアイリスの花器(1900年頃)。花びらを立体的にかたどったアール・ヌーヴォーの名品。画像:Wikimedia Commons/パブリックドメイン

素材の面でも、ロールストランドは早くから上質さを追い求めてきました。19世紀には、動物の骨灰を混ぜて焼く高級素材ボーンチャイナ(benporslin)を手がけ、透けるように白く丈夫な磁器を生み出しています。1726年から積み重ねられてきた技術の伝統そのものが、ブランドの価値を形づくっているのです。

赤いザリガニを立体的にあしらった、白い脚付きの器。ノルディック博物館所蔵。
アルフ・ヴァランダーの作と伝わる、1911年頃のザリガニの器。赤いザリガニが脚となって器を支える。ストックホルムのノルディック博物館に収蔵されている。画像:Wikimedia Commons/CC0(Daderot)

ロールストランドの手仕事は、食器の枠にとどまりません。下の写真は、スウェーデンの家に据えられた白い陶製ストーブ(カケルウグン)です。ロールストランドはこうした装飾陶器も手がけており、窯の技術の幅広さを物語っています。青い花柄の壁紙に囲まれた室内の情景そのものが、北欧の暮らしの手ざわりを伝えてくれます。

青い花柄の壁紙の部屋の角に据えられた、白い陶製の背の高いストーブ。
スウェーデンの室内に据えられた白い陶製ストーブ(カケルウグン)。ロールストランドはこうした装飾陶器も手がけた。画像:Wikimedia Commons/CC0(Svante.tiren)

7. 理由⑤|活発な二次市場とコレクター需要

ロールストランドには、活発な二次市場があります。スウェーデンの主要オークション(Bukowskisなど)では、モナミをはじめとする人気シリーズの大型セットが継続的に取引されています。モナミやエデンといった柄は、スウェーデンで「長年愛された国民的な柄」を選ぶ投票に選ばれるほど、根強い支持を集めてきました。

ロールストランド博物館の内部。ガラスケースに並ぶ大きなアール・ヌーヴォーの花器。
リードヒェーピングのロールストランド博物館。ガラスケースに、歴代の装飾花器が並ぶ。画像:Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0(Majjaw)

需要が集まる象徴的なシリーズは、供給が固定されているぶん、価格が下支えされやすい傾向にあります。デザイナーの帰属がはっきりした品や、生産期間の短いシリーズほど、その傾向は強くなります。北欧の窯の価値がどう形づくられるかという点では、グスタフスベリはなぜ高い?と読み比べてみるのも興味深いはずです。

8. 価格を左右するもう一つの見方——本国製・2級品・状態

同じシリーズでも、価格には差が生まれます。その差を読み解く手がかりが、次の3つの軸です。

本国スウェーデン製か、海外製か

すでに触れたとおり、コレクターが高く評価するのは本国スウェーデン製、とりわけリードヒェーピング時代の品です。2005年以降に海外で製造された品や現行の復刻品は、ヴィンテージとしての希少性という点では本国製ほどの評価にはなりにくい傾向があります。裏面の刻印にある製造地の表示(たとえば「Made in Sweden」)は、本国製かどうかを見分ける手がかりのひとつになります。刻印の読み方は、ロールストランドのバックスタンプ(刻印)完全ガイドで詳しく解説しています。

A級品か、2級品(B-goods)か

工場で選別され、A級(正規品)の基準に達しなかった品は、2級品(B-goods)として区別されました。北欧・欧州の窯では一般に、2級品はバックスタンプに追加の傷や線を入れる、あるいはスタンプの一部を削るなどして示されたと言われています。ロールストランド固有の表示方法を明示する一次資料は確認できていないため、ここでは断定を避けます。2級品はもともと安く売られた経緯があり、中古市場でも同じ状態のA級品より評価が下がる傾向があります。ただし、柄や希少性しだいでは2級品にも需要が残ります。

状態と、揃いかどうか

欠け・ひび・貫入・摩耗といった状態は、当然ながら評価を左右します。また、単品か、カップとソーサーが揃ったトリオか、大人数分のセットかによっても価格は変わります。状態表記の読み方については、北欧ヴィンテージ食器のコンディションを読むもあわせてご参照ください。

9. 価格を見極める——六つの視点

ここまで見てきた要素を、値札を読むための視点として整理しておきます。ロールストランドの価格は、次の六つでおおよそ説明がつきます。

  • 本国製か、海外製か——2005年以前のスウェーデン本国製は、これ以上増えません。
  • A級品か、2級品(B-goods)か——2級品は正規工場の格下げ品で、刻印に印が入ります。
  • 年代——バックスタンプの変遷から、製造された時期を絞り込めます。
  • デザイナー——ウェストマンやベングトソンら、黄金期の来歴が価格を支えます。
  • 生産の終了——廃盤から数十年を経たシリーズは、市場に出る数が限られます。
  • コンディション——欠け・ひび・貫入・摩耗のほか、揃いかどうかも価格を左右します。

この六つを順に確かめれば、同じシリーズでも一点ごとに価格が違う理由は、たいてい説明がつきます。年代の読み方についてはロールストランドのバックスタンプ(刻印)完全ガイドで詳しく扱っています。当店の品はすべて、一点ずつ検品したうえでご紹介しています。

要点の整理

  • ロールストランドは1726年に始まった、ヨーロッパでも有数の古い歴史をもつスウェーデン最古級の窯。
  • 本国スウェーデンでの生産は2005年に終わり、本国製ヴィンテージはこれ以上増えない。
  • ウェストマンやベングトソンら黄金期のデザイナーという来歴が、価格を支える。
  • モナミやブローエルドなど、人気シリーズの多くは数十年前に廃盤となっている。
  • 価格は、本国製か海外製か、A級品か2級品か、年代・デザイナー・生産終了・状態で決まる。

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