
フィンランドの名窯が生んだ 食卓を彩る北欧ヴィンテージ
フィンランドを代表する陶器メーカーARABIAが1971年に発表した名作スンヌンタイのオリジナル作品です。現在では復刻版が数多く出されていますが、こちらは半世紀前に製造されたヴィンテージのプレートとなります。
シリーズ名のスンヌンタイとは「日曜日」を意味するフィンランド語で、明るい春の日の午後をイメージしたポップなデザインとなっています。1971年から3年間カイピアイネンの名作パラティッシのオーバルプレートの型を使って製造されたもので、その後ながらく製造が中止されていました。2021年に50周年を記念して復刻モデルが生産され、再度脚光を浴びています。
なお復刻版はタイ製ですが、ヴィンテージは製造地がフィンランドという違いがあります。また表面の黄色いペイントの色味が復刻版は薄いですが、ヴィンテージは濃く色が出ており、まさに太陽の光がよく表現されたカラーとなっています。背面にある1−71という記号は製造年を記載したもので、1971年1月に製造されたものであることを示しています。
| 詳細スペック | |
| メーカー | ARABIA / アラビア |
| デザイナー | Birger Kaipiainen / ビルガー・カイピアイネン |
| シリーズ名 | Sunnuntai / スンヌンタイ |
| 年代 | 1971〜1974年 |
| 製造国 | フィンランド |
| コンディション |
★★★★☆(4:美品) 表面は光に透かすとカトラリー跡と重ね置きのスレが見られますが割れや欠けがなくオリジナルのツヤを留めた美品のコンディションです。背面には製造時の支柱跡が見られます。 |
| サイズ | 横幅21cm 縦幅19cm 高さ2.7cm |
ARABIA — フィンランドが世界に誇る陶磁器の名窯

1873年、スウェーデンのロールストランド社がヘルシンキに設立した分工場がARABIAの始まりです。当初はロシア帝国向けの陶磁器を生産していましたが、1917年のフィンランド独立後に完全なフィンランド企業となり、20世紀半ばにはフィンランド最大の陶磁器メーカーへと成長しました。

黄金時代を築いたデザイナーたち
カイ・フランク(1911–1989)は「フィンランドデザインの良心」と呼ばれ、キルタ(後のティーマ)やカルティオなど、無駄を削ぎ落とした機能美の名作を生み出しました。1949年にはARABIAのクラウンマーク(王冠のバックスタンプ)もデザインしています。
ウラ・プロコッペ(1921–1968)は、コバルトブルーの手描きが美しいバレンシア(1960–2002年)と、鉄粉を施した独特の土色が魅力のルスカ(1960年代–1999年)を手がけました。ルスカの粗い表面は日本の楽焼に似た風合いで、北欧と日本の美意識の近さを感じさせます。

このほか、ビルガー・カイピアイネン(1915–1988)は「装飾の王」と呼ばれ、名作パラティッシをはじめ華やかな装飾陶芸を制作。エステリ・トムラはフローラシリーズの植物画で知られ、ライヤ・ウオシッキネンも数多くの装飾パターンを手がけました。
ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド

- 1874〜1930年頃:素地への型押し(インプレスト)が主流。1878年以降はフィンランドの紋章入りカラーマークも併用。
- 1932〜1949年:クルト・エクホルムがデザインした「パイプスタンプ」。工場に導入された122mのトンネル窯を表現したデザイン。
- 1949年〜現在:カイ・フランクがデザインしたクラウンマーク(王冠)。月桂樹の輪を逆さにして王冠に見立てた斬新なデザイン。1964年、1971年、1975年、1981年、2014年に更新。
- 生産年の読み方:1940年代以降は月→年の順で数字が刻印。2等品にはローマ数字IIや色付きドットが付されます。
- 2016年以降:ヘルシンキ工場は2016年3月に閉鎖され、現在はタイとルーマニアで生産。ヴィンテージ品はすべてフィンランド製で、「MADE IN FINLAND」の刻印があります。
■詳細スペック
- メーカー:ARABIA / アラビア
- シリーズ名:Sunnuntai / スンヌンタイ
- 種別:プレート
- 生産国:フィンランド

