12の区画に文様を描き分けた リンドベリ Gスタジオの手描きファイアンス
スウェーデンを代表するデザイナー、スティグ・リンドベリがグスタフスベリ社のアートポーセリン部門(Gスタジオ)で手がけた、手描きファイアンス(fajans)焼きの長方形ディッシュです。シリーズ名を持たないスタジオ作品で、一枚ごとにペインターが絵付けを施しています。
皿面を格子に区切り、一区画ずつ異なる文様を描き込んだ作品です。うろこ状の魚、しずく形の種、渦巻き、ハート形の葉、市松、放射状の線など12の区画がそれぞれ違う表情を見せ、黄色と黒褐色の二色だけで画面のにぎわいを組み立てています。角を丸めた長方形の器形は縁が緩やかに立ち上がり、縁には細い茶色の線が一周しています。
ファイアンス焼きは錫釉を用いた伝統的な技法で、グスタフスベリのアートポーセリン部門(Gスタジオ)で職人の手によって一点ずつ仕上げられました。底面にはスタジオの「手」のマーク、記号「L/84.76」(84がカラーパターン、76がフォルムパターンを表す番号)、SWEDENの表記に加え、王冠のマークが入っています。この王冠はスタジオのペインター、カリン・グスタフソン(Karin Gustavsson)の個別サインで、彼女がこの一枚の絵付けを担当したことを示しています。釉薬の薄い部分や焼きムラも、ファイアンス特有の表情としてお楽しみください。
グスタフスベリ — 200年の歴史を持つスウェーデン陶磁器の聖地

1825年、ストックホルム群島のヴェルムド島に創設されたグスタフスベリ磁器工場。1839年に錨(アンカー)のマークを採用し、やがてスウェーデンを代表する磁器ブランドへと成長しました。1949年にアートディレクターに就任したスティグ・リンドベリ(1916–1982)は、ベルサ、スピサリブ、プルーヌス、アダム、カルネヴァルなど数々の名作を手がけ、黄金時代を築きました。

■詳細スペック
- メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
- デザイナー:Stig Lindberg / スティグ・リンドベリ
- 年代:1950年代
- 製造国:スウェーデン
- サイズ:縦25.5cm 横19cm 高さ3.3cm
■コンディション:★★★★★(5:完品)
割れ、欠け、貫入のない完品のコンディションです。裏面の縁に釉薬が付いていない箇所がわずかに見られますが、製造時からのもので、表面からは見えません。













