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ARABIA

アラビア(ARABIA)バレンシア(Valencia)26cm大皿 3

アラビア(ARABIA)バレンシア(Valencia)26cm大皿 3

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コバルトブルーが彩るディナープレート プロコッペの不朽の名作

 


 ■詳細
メーカー:ARABIA / アラビア

デザイナー:Ulla Procope / ウラ・プロコッペ

年代:1961年〜1970年代

生産国:フィンランド

コンディション:★★★☆☆(3:並品)
プレート表面は光に透かすとカトラリー跡が見られ、縁には重ね置きの跡が見られます。背面縁には製造時の支柱跡が見られます。割れや欠けや貫入はありませんが、普段使いに向いているコンディションのためオトクな価格でのご提供です。

■サイズ 直径26cm 高さ2.5cm


 ARABIA社の代名詞的なハンドペイント食器バレンシアのプレートです。バレンシアシリーズではティーカップ、スープチューリン、カッティングボード、ジューサー、ピッチャー、ティーポットなど食卓を彩るためにデザインされた器が一通り網羅されていました。こちらは大迫力の26cmサイズの大皿となります。

なお、こちらは背面のハンドサインが手書きのため1960〜70年代頃に制作されたものと思われます。バレンシアは80年代以降に一時生産が中止し、その後復活していますが、復活後は活字のスタンプで刻印がされるようになり、手書きのサインが描かれなくなりました。

そのため手書きサインありのバレンシアはヴィンテージの中で最も古いものであることを示しています。UPとはウラ・プロコッペのイニシャルサインであり、絵付師(ペインター)のイニシャルがスラッシュで区切られて右横にサインされています。


■関連コレクション

ARABIA — フィンランドが世界に誇る陶磁器の名窯

ヘルシンキのARABIA工場 1975年
1975年のARABIA工場(ヘルシンキ・アラビア地区)

1873年、スウェーデンのロールストランド社がヘルシンキに設立した分工場がARABIAの始まりです。当初はロシア帝国向けの陶磁器を生産していましたが、1917年のフィンランド独立後に完全なフィンランド企業となり、20世紀半ばにはフィンランド最大の陶磁器メーカーへと成長しました。

カイ・フランク
「フィンランドデザインの良心」カイ・フランク(1911–1989)

黄金時代を築いたデザイナーたち

カイ・フランク(1911–1989)は「フィンランドデザインの良心」と呼ばれ、キルタ(後のティーマ)やカルティオなど、無駄を削ぎ落とした機能美の名作を生み出しました。1949年にはARABIAのクラウンマーク(王冠のバックスタンプ)もデザインしています。

ウラ・プロコッペ(1921–1968)は、コバルトブルーの手描きが美しいバレンシア(1960–2002年)と、鉄粉を施した独特の土色が魅力のルスカ(1960年代–1999年)を手がけました。ルスカの粗い表面は日本の楽焼に似た風合いで、北欧と日本の美意識の近さを感じさせます。

ARABIA工場の陶芸家たち
ARABIA工場のアトリエで制作する陶芸家たち

このほか、ビルガー・カイピアイネン(1915–1988)は「装飾の王」と呼ばれ、名作パラティッシをはじめ華やかな装飾陶芸を制作。エステリ・トムラはフローラシリーズの植物画で知られ、ライヤ・ウオシッキネンも数多くの装飾パターンを手がけました。

ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド

ARABIAのロゴマーク
ARABIAのマーク
  • 1874〜1930年頃:素地への型押し(インプレスト)が主流。1878年以降はフィンランドの紋章入りカラーマークも併用。
  • 1932〜1949年:クルト・エクホルムがデザインした「パイプスタンプ」。工場に導入された122mのトンネル窯を表現したデザイン。
  • 1949年〜現在:カイ・フランクがデザインしたクラウンマーク(王冠)。月桂樹の輪を逆さにして王冠に見立てた斬新なデザイン。1964年、1971年、1975年、1981年、2014年に更新。
  • 生産年の読み方:1940年代以降は月→年の順で数字が刻印。2等品にはローマ数字IIや色付きドットが付されます。
  • 2016年以降:ヘルシンキ工場は2016年3月に閉鎖され、現在はタイとルーマニアで生産。ヴィンテージ品はすべてフィンランド製で、「MADE IN FINLAND」の刻印があります。

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「バレンシア」アラビア食器の名作

バレンシアシリーズシリーズ

バレンシアは20世紀のARABIAを代表する作品です。1961年に発売され2002年まで半世紀に渡ってロングラン生産されました。ARABIAが東南アジアに製造拠点を移した時期に販売は終了しています。つまりバレンシアシリーズはすべてフィンランド国内で製造されたものとなります。その後は復刻がされておらず、現在はヴィンテージ市場でのみ入手可能です。

シリーズ名のバレンシアとはスペイン南東部の港町の名前で、濃いコバルトブルーの青色が地中海の鈍色の海と強い太陽の日差しを表現しています。デザイナーのウラ・プロコッペは1960年にバレンシアをデザインし、本作はARABIA製品のなかで最もアンティークファンが多い不朽の名作となりました。プロコッペはロングラン製品のルスカ(Ruska)や希少性の高いフローラ(Flora)のデザインも担当しています。

プロコッペは1968年に47歳の若さで病気で亡くなりますが、療養先はスペインのカナリア諸島であり、彼女が生涯にわたりスペインの海辺と共にあったことが伝わります。バレンシアは彼女の死後、他のシリーズと同様にロングラン生産がされ、2002年まで40年以上に渡ってフィンランド国内で製造されました。

絵付け師

バレンシアは絵付け師が一点一点、筆で模様付けを行うハンドペイントという手法で製作されています。ARABIAがフィンランド国外に製造拠点を移してからは廃止された方法で、ハンドペイント=純フィンランド製のあかしでもあります。

ARABIA ‐ アラビア

ARABIA工場

ARABIAは20世紀フィンランドを代表する陶器メーカーです。元々ARABIAはスウェーデンのロールストランド(Rörstrand)社がロシア向けの陶器を生産する拠点としてフィンランドに設立した工場が前身となっています。首都ヘルシンキのアラビア地区に設けられたことが社名の由来となっています。

1950〜1980年代にはウラ・プロコッペビルガー・カイピアイネンライヤ・ウオシッキネンエステリ・トムラなど、ARABIAの黄金時代と呼ばれる世界的なデザイナーが数多くの作品を手掛けました。シンプルな北欧モダンから、装飾性が高く作り込みが優れた作品まで、現代のモダンデザインに大きな影響を与えた作品が当時生み出されました。ARABIAは傑作パラティッシ、クロッカス、フローラ、コラーリなどインテリアとしても普段使いにも役立つ北欧食器ならでの実用と装飾を兼ねたアイテムなどで知られています。

当店のARABIAのコレクションはこちらからどうぞ♪

ウラ・プロコッペ(Ulla Procope)

Ulla Procope

ウラ・プロコッペ(Ulla Procope,1921〜1968年)

ヘルシンキ生まれです。1948年にヘルシンキのアールト大学芸術デザイン学部を卒業してアラビア社に入社します。以後20年に渡って制作部門でデザインを担当し、1960年にルスカ(Ruska)シリーズ、1960年にバレンシア(Valencia)シリーズを生み出します。ルスカはアラビア社製品の中で最もロングランかつ販売数が多い看板商品となり、ルスカのフォルムはSモデルと呼ばれ、その後のARABIAの食器の原型モデルとなります。バレンシアはARABIA製品では最後のハンドペイント商品となっています。プロコッペは珪肺症(シリコーシス)を患い現役を退いてからはスペインのカナリア諸島に移住し47歳のとき現地で死去しています。

ウラ・プロコッペの作品一覧はこちらからどうぞ♪

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