スウェーデンの国民的作家が生んだ 存在感あふれる北欧の芸術
■詳細スペック
デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
年代:1960年代末〜1970年初頭(推定)
コンディション:★★★★★(5:完品)
割れや欠けがなく、制作当初の姿をとどめた完品のコンディションです。フラワーベースとしての使用歴のない作品となります。
■商品解説
リサ・ラーソンがグスタフスベリで製作したユニークピース(一点もの)の大型のフラワーベースです。全面にツユクサと思しき青い花が描かれています。全面に見える凹凸の線にはリサ・ラーソンの手の跡が生々しく残っています。一見重厚感がある作品ですが手に取ると軽く、リサ・ラーソン作のフラワーベースのなかでは比較的薄造りの作品で品のあるフォルムです。全体のフォルムは和陶器に近い雰囲気があり、リサ・ラーソンの創作が日本の陶器の影響を受けた時代の作品です。
リサ・ラーソンは1970年に開催された大阪万博のスウェーデン代表として来日しています。このとき日本の民藝運動の作陶家として知られる濱田庄司らと交流がありました。また、それ以前にもリサ・ラーソンが所属していたグスタフスベリでは、伝説的なデザイナーのヴィルヘルム・コーゲが世界を歴訪するなかで持ち帰った諸国の陶芸作品に日本の陶芸作品が含まれていました。グスタフスベリの工房で開催されたコーゲのワークショップで、若手芸術家のリサ・ラーソンも日本の陶器に触れる機会がありました。
本作は1970年代前後のリサ・ラーソンのインスピレーションに日本のデザインが多大な影響を与えていたことを伝える作品です。世界的な陶芸家として知られるリサ・ラーソンですが、その名声は遠い北欧の話ではなく、日本との確かなつながりがあったことを今に伝えています。本作は大変優れた出来栄えであるとともに、日本の陶器とリサ・ラーソンの創作の歩みがつながっていることが感じられる希少な作品です。
底部には一点ものであることを示す、Gスタジオというグスタフスベリ社のアトリエ工房の手のマークとLISA L GUSTAVSBERG SWEDENが刻印されています。
■サイズ
直径14cm 高さ20.5cm
リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家
師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。
リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校で陶芸を学ぶ。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。
「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼ばれた工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。
日本とリサ・ラーソン
ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。
一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。
1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。
ヴィンテージと復刻版の見分け方
リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。
- グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
- フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
- Kスタジオ(Keramikstudion:Kスタジオ)時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。
当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。
















