黒の地に青いすみれが咲きそろう ストックマン125周年記念皿 200枚限定
■詳細スペック
- メーカー:ARABIA
- デザイナー:Birger Kaipiainen / ビルガー・カイピアイネン
- 年代:1987年
- 製造国:フィンランド
- サイズ:横約30.5cm 縦約24.5cm
■コンディション:★★★★★(5:完品)
割れや欠けがなく、オリジナルの姿をとどめた完品です。
■商品解説
ARABIAのビルガー・カイピアイネン(Birger Kaipiainen)が、1862年創業のフィンランドの百貨店ストックマン(Stockmann)の125周年を記念して手がけた、1987年の飾り皿です。200枚限定のシリアルナンバー入りです。コレクションされる方への配慮としてシリアルナンバーは伏せてあります。
器は、縁が立ち上がった長方形の角皿です。黒の地に、大きな青いすみれ(パンジー)の花が並びます。花の中心も黒いため、青い花びらがいっそう際立ちます。地には細かな点がちりばめられ、縁にも小さな青い花が連なっています。黒と青の強い対比は、離れた場所からも目を引きます。
裏面も黒で、金色の裏印として、ストックマンの記念のロゴ「1862 1987 / 125 / STOCKMANN」、「Birger Kaipiainen」のサイン、番号を記す「/200」の枠、王冠のロゴと「ARABIA FINLAND」が記されています。
ストックマンの始まりは、ヘルシンキのマーケット広場の一角にあった、ヌータヤルヴィのガラス工場の店です。ドイツ出身のゲオルク・フランツ・ストックマンがこの店をまかされ、1862年に買い取って自分の店としました。品ぞろえを広げていった店は、20世紀の初め、フィンランドで最初に百貨店の形をとりました。
すみれは、カイピアイネンが繰り返し取り上げたモチーフです。1967年のモントリオール万国博覧会のために制作した陶製の巨大な壁面「すみれの海(Orvokkimeri)」は、いまタンペレ市議会の議場に掛かっています。この万博で、カイピアイネンはグランプリを受けました。

ストックマンが125周年を迎えた1987年も、カイピアイネンは制作を続けていました。1981年に芸術家年金を受けたあともほぼ毎日ARABIA工場へ通い、1988年7月、一日の仕事を終えたあとに亡くなりました。本品は、亡くなる前年の記念皿です。
ARABIA — フィンランドが世界に誇る陶磁器の名窯

1873年、スウェーデンのロールストランド社がヘルシンキに設立した分工場がARABIAの始まりです。当初はロシア帝国向けの陶磁器を生産していましたが、1916年にフィンランド資本の企業となり、20世紀半ばにはフィンランド最大の陶磁器メーカーへと成長しました。
「装飾家の王」ビルガー・カイピアイネン

ビルガー・カイピアイネン(1915–1988)は、色彩にあふれた華やかな作品から、同時代の人々に「陶芸の王子」「装飾家の王」と呼ばれたフィンランドの陶芸家です。1937年にARABIA工場の美術部門に招かれますが、間もなくポリオを患い、以後は杖をついて歩くようになりました。それでも、50年に及ぶ制作の大半を、この美術部門での一点物の作品づくりに費やしています。1954〜58年には、スウェーデンのロールストランドでも制作しました。
ミラノ・トリエンナーレでは1951年に名誉賞、1960年にはビーズの鳥の作品でグランプリを受けています。1969年に生まれた食器シリーズのパラティッシ(Paratiisi)は、いまではフィンランドデザインの名作のひとつです。










