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ARABIA

訳あり アラビア アトリエGOG(Atelje GOG)円形模様のXLマグカップ

通常価格 ¥10,500
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社内アトリエで一点ずつ手描きされた 同じものが二つとないARABIAの芸術品

デザイナーのグンヴァル・オリン・グラングヴィストはARABIA社で大量生産品のデザインを担当する傍ら、自らのアトリエを社内工房という形でもち、絵付け師と共作でハンドペイント食器の製造をおこなっていました。Ateljer GOGを名付けられた食器は今なお根強い人気を誇っています。

こちらはGOG作品でもかなり珍しいビッグサイズのマグカップです。全体のデザインは、目玉のような緑の円形模様が描かれ、その上にコバルトブルーの釉薬で厚く丸模様が塗られています。ARABIA製品は名作ルスカを基本形とするSモデルが多くあります。

しかし本作はSモデルのマグカップよりも一回り以上大きなオリジナルの型枠で制作されたものです。ARABIAのビッグマグは1リットルほど入るかなり大きなものも制作されましたが、本作も600ml以上はたっぷりと入る大きなものです。インテリアとしても存在感があるほどの大きさですが、本作がそうであるように大柄なため貫入が入りやすかったようです。結局は量産されることなく、少数のハンドペイントのマグカップが短期間作られたのみで終売となったようです。

■詳細スペック

メーカー:ARABIA / アラビア
フォルムデザイン:Ulla Procope / ウラ・プロコッペ
パターンデザイン:Hilkka-Liisa Ahola / ヒルッカ・リーサ・アホラ
製造国:フィンランド
年代:1960年代
コンディション:訳あり
底に2ヶ所小さなチップが見られます。また内部と取っ手部分に貫入が見られます。貫入とは製造工程の焼成時に釉薬面に走るヒビで使用上のキズや本体そのもののダメージではありません。メーカーの検品を通過したものとなります。カップそのものは使用感がほとんどない美品となります。

■サイズ

直径11.5cm 高さ10.5cm 横幅16cm 

適量600ml 満水時780ml


■関連コレクション

ARABIA — フィンランドが世界に誇る陶磁器の名窯

ヘルシンキのARABIA工場 1975年
1975年のARABIA工場(ヘルシンキ・アラビア地区)

1873年、スウェーデンのロールストランド社がヘルシンキに設立した分工場がARABIAの始まりです。当初はロシア帝国向けの陶磁器を生産していましたが、1917年のフィンランド独立後に完全なフィンランド企業となり、20世紀半ばにはフィンランド最大の陶磁器メーカーへと成長しました。

カイ・フランク
「フィンランドデザインの良心」カイ・フランク(1911–1989)

黄金時代を築いたデザイナーたち

カイ・フランク(1911–1989)は「フィンランドデザインの良心」と呼ばれ、キルタ(後のティーマ)やカルティオなど、無駄を削ぎ落とした機能美の名作を生み出しました。1949年にはARABIAのクラウンマーク(王冠のバックスタンプ)もデザインしています。

ウラ・プロコッペ(1921–1968)は、コバルトブルーの手描きが美しいバレンシア(1960–2002年)と、鉄粉を施した独特の土色が魅力のルスカ(1960年代–1999年)を手がけました。ルスカの粗い表面は日本の楽焼に似た風合いで、北欧と日本の美意識の近さを感じさせます。

ARABIA工場の陶芸家たち
ARABIA工場のアトリエで制作する陶芸家たち

このほか、ビルガー・カイピアイネン(1915–1988)は「装飾の王」と呼ばれ、名作パラティッシをはじめ華やかな装飾陶芸を制作。エステリ・トムラはフローラシリーズの植物画で知られ、ライヤ・ウオシッキネンも数多くの装飾パターンを手がけました。

ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド

ARABIAのロゴマーク
ARABIAのマーク
  • 1874〜1930年頃:素地への型押し(インプレスト)が主流。1878年以降はフィンランドの紋章入りカラーマークも併用。
  • 1932〜1949年:クルト・エクホルムがデザインした「パイプスタンプ」。工場に導入された122mのトンネル窯を表現したデザイン。
  • 1949年〜現在:カイ・フランクがデザインしたクラウンマーク(王冠)。月桂樹の輪を逆さにして王冠に見立てた斬新なデザイン。1964年、1971年、1975年、1981年、2014年に更新。
  • 生産年の読み方:1940年代以降は月→年の順で数字が刻印。2等品にはローマ数字IIや色付きドットが付されます。
  • 2016年以降:ヘルシンキ工場は2016年3月に閉鎖され、現在はタイとルーマニアで生産。ヴィンテージ品はすべてフィンランド製で、「MADE IN FINLAND」の刻印があります。

アラビア刻印年代別完全ガイド

グンヴァル・オリン=グレンクヴィスト完全ガイド|コスモスとフラクタスを生んだARABIAの装飾デザイナー

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グンヴァル・オリン・グラングヴィスト(Gunvor Olin Gronqvist)

グンヴァル・オリン・グラングヴィスト

グンヴァル・オリン・グラングヴィスト(Gunvor Olin Grönqvist,1928〜2005年)

フィンランドのエスポー(Espoo)の生まれ。1951年にARABIA(アラビア)社に入社し、1992年までの41年間という長きにわたって同社のデザインを担当しました。フィンランド陶磁器デザインの黄金期を支えた重要なデザイナーのひとりです。

代表的なシリーズ

グラングヴィストは数多くのシリーズを手がけています。秋の草花をイメージした「Tea for Two」、抽象的な栗色の縦線を配した「コスモス(Kosmos)」、半分に切ったザクロを描いた「フラクタス(Fructus)」、フィンランドの伝統的なサウナ文化に着想を得たサウナマグシリーズなど、いずれも現在でも愛好者の多い人気の高い作品群です。

Ateljer GOG — 芸術部門での活動

大量生産ラインとは別に、グラングヴィストはARABIA社内の芸術部門「Ateljer GOG」を担当しました。GOG作品と呼ばれるこれらの陶器は、一点ごとに特色のあるハンドペイントで仕上げられています。独特の色使いと陰影のある色彩感覚が特徴で、北欧ヴィンテージ食器ならではの奥深い魅力を持つ作品群として、コレクターの間で高い評価を受けています。

デザインの特徴

グラングヴィストの作品に共通するのは、自然の形態を大胆かつ繊細に捉えるデザインセンスです。植物や果物といった身近なモチーフを、温かみのある色彩と親しみやすい構図で表現しました。量産品であっても手仕事のような温もりを感じさせる絵付けが、彼女の作品が長く愛され続けている理由のひとつです。

詳しくはコラム記事『北欧食器と陰翳礼讃』もあわせてご覧ください。

GOG作品の一覧はこちらからどうぞ

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