イッタラに「偽物」はある?——シールなし・タイ製・並行輸入品の真実
「イッタラの食器を買ったけど、シールが付いていなかった。これは偽物?」「タイ製と書いてあるけど本物?」——こうした不安の声をよく耳にします。結論から申し上げると、イッタラを含む北欧食器に偽物は基本的に存在しません。この記事では、その理由と「偽物では?」と疑われるケースの正体を解説します。
(イッタラ カステヘルミ プレート フィンランドのガラス食器)
なぜ北欧食器に偽物は存在しないのか
偽物・コピー品が作られるのは、ブランドバッグや高級時計のように「1点で数十万〜数百万円の利益が見込める商品」です。イッタラの食器は新品でも数千円〜1万円台が中心で、偽物を製造・流通させるコストに見合いません。実際に、世界中の消費者団体やフィンランド当局から「イッタラの偽物が流通している」という公式な報告・警告は一度も出されていません。
ネット上で見かける「イッタラ 偽物 見分け方」といった記事の多くは、確たるエビデンスに基づいていないものがほとんどです。
「偽物?」と疑われるケース①:シールが付いていない
(イッタラ ロキシー ハイボールグラス ヴィンテージ 1970年代)
イッタラ製品に貼られているシールは、あくまで販売時の識別用ステッカーであり、製品の真贋を証明するものではありません。使用や洗浄で自然に剥がれますし、ヴィンテージ品にシールが残っていることはまずありません。また、イッタラは近年シールのデザインや貼付方針を何度も変更しています。シールの有無は真贋とは無関係です。
「偽物?」と疑われるケース②:タイ製・フィンランド製の違い
イッタラグループ(アラビアを含む)は、2000年代以降、生産拠点の一部をタイやルーマニアに移管しました。これはコスト効率化のための正式な経営判断であり、タイ製もフィンランド製も同じイッタラの正規品です。品質管理は同じ基準で行われています。
ヴィンテージ品として価値が高いのはフィンランド製(旧アラビア工場製)ですが、タイ製が「偽物」ということは一切ありません。
「偽物?」と疑われるケース③:並行輸入品
(イッタラ カステヘルミ カップ&ソーサー フィンランド)
並行輸入品とは、正規代理店を通さずに海外から輸入された商品のことです。流通経路が異なるだけで、製品自体はメーカーが製造した同一の正規品です。価格が正規ルートより安いことがありますが、それは中間マージンの違いによるもので、品質の差ではありません。
ヴィンテージ品と現行品の違い
イッタラは長い歴史の中でロゴやデザインを変更してきました。古いヴィンテージ品と現行品で刻印やデザインが異なるのは当然のことです。むしろ、年代によるバックスタンプの違いは、その製品が本物のヴィンテージであることの証です。
ネット上の「偽物 見分け方」記事の正体
「イッタラ 偽物 見分け方」で検索すると、多数の記事がヒットします。しかし、それらの記事をよく読むと、ある共通パターンがあることに気づきます。
まず不安を煽り、「偽物に注意!」と警告します。次に「見分け方」を紹介しますが、実はほとんどの記事が「見分け方はありません」と自ら認めています。そして最終的に「正規店で買えば安心」として、楽天やAmazonのアフィリエイトリンク(広告リンク)に誘導します。読者がそのリンクから購入すれば、記事の運営者に広告収入が入る仕組みです。
つまり、これらの記事は偽物の存在を証明するためではなく、消費者の不安を利用して広告収入を得るために書かれたものです。実際に、イッタラの親会社であるフィスカースグループ、フィンランドの消費者保護当局、いずれの公的機関からも「イッタラの偽物が流通している」という公式な警告は一度も発表されていません。
いたずらに恐怖心を煽って集客を行うことは、消費者の利益に反する行為です。存在しない偽物への不安で、北欧食器の購入をためらう必要はまったくありません。
安心して北欧食器を楽しむために
(イッタラ タピオ・ヴィルカラ ウルティマ・ツーレ ハイボールグラス)
北欧食器は、高級ブランドバッグのような偽物リスクのある商品カテゴリーではありません。
当店のイッタラ製品
→ イッタラの全商品を見る | 北欧ガラス製品 | 全商品一覧 | 北欧食器の基礎知識
あわせて読みたい関連記事
関連商品をチェック