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Lisa Larson

リサ・ラーソン(Lisa Larson)グスタフスベリ ペレ(⁠Pelle)

リサ・ラーソン(Lisa Larson)グスタフスベリ ペレ(⁠Pelle)

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スウェーデンの国民的作家が生んだ 手のひらに宿る北欧の物語

リサ・ラーソンがグスタフスベリ社で1962年にデザインしたラーソンの子どもたち(Larson Unger)というシリーズのペレの陶器像です。

「ラーソンの子どもたち」はリサ・ラーソンが結婚し、子育てをおこなっている最中にデザインされた一連の人形のシリーズです。実際に自らの娘をモチーフにしたヨハンナというモデルもあります。こちらのペレの人形は猫を抱っこした幼い男の子を描いたものです。一人で歩けるようになったばかりの2〜3才くらいの幼児で、まだおむつを卒業していないのか、おしりの辺りは妙にふっくらと描かれています。全体的に曲線を多用したキュートな立ち姿で、無理やり抱かれているのが不満なのか猫のむっとした表情がたまりません。底面にはLISA L Gustavsbergという刻印と、Pelleという当時のリサ・ラーソンの直筆サインが書かれています。

リサ・ラーソン — 北欧の愛すべき陶芸家

スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン

師匠スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン。1年の試用期間が26年に。

リサ・ラーソン(1931-2024)。スウェーデン南部スモーランド地方エルムフルトに生まれ、ヨーテボリの工芸学校でテキスタイルから陶芸に転向。1954年、学生コンペの審査員を務めたグスタフスベリの巨匠スティグ・リンドベリに才能を見出され、「1年の試用期間」で工場に招かれました。その1年は、やがて26年間の創作活動へと続いていきます。

リンドベリが「レクストゥーガ(遊び小屋)」と呼んだ工房で、リサは「リッラ・ズー(小さな動物園)」「ABCガールズ」「アフリカ」など数々の名作を生み出しました。ある日、暗褐色のシャモット陶土でしっぽを立てた猫を作ったことが、生涯で約30種もの猫の陶器を生むきっかけとなります。

日本とリサ・ラーソン

ABCガールズの「ドーラ」を制作するリサ

ABCガールズの「ドーラ」に命を吹き込むリサ。1950年代の痩身美の風潮に対し、古代の豊穣の女神に着想を得たふくよかな女性像を創りました。

リサ・ラーソン作品の手描き絵付け

一つひとつ手描きで絵付けされるリサ・ラーソンの陶器。職人の手仕事ゆえの個体差が、ヴィンテージ品の魅力です。

1970年、リサは大阪万博を訪れ、益子焼の人間国宝濱田庄司と出会います。民藝運動に触れたこの体験が、彼女の手仕事への信念をさらに深めました。2010年には日本の絵本のために赤い縞模様の猫「マイキー」を描き、やがてこの猫は日本中で愛されるキャラクターに。2014-15年の日本巡回展には21万人以上が来場しました。

ヴィンテージと復刻版の見分け方

リサ・ラーソン作品の制作時期は、バックスタンプで判別できます。

  • グスタフスベリ工場時代(1954-1980) — 錨マークに「GUSTAVSBERG」「LISA L.」「SWEDEN」の刻印。最もコレクター価値が高いヴィンテージ品。
  • フリーランス時代(1980-1992) — ロールストランド、イエ・ガントフタなど各メーカーの刻印。
  • ケラミックストゥディオン時代(1992年〜) — 「K-Studion」の刻印。リサが共同設立した工房で、ヴィンテージの名作を手作りで復刻。高品質ですがオリジナルとは異なります。

当店で取り扱うリサ・ラーソン作品は、スウェーデンから直接買い付けたヴィンテージのオリジナル品です。


■詳細スペック

  • メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
  • デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
  • シリーズ名:Larson Unger / ラーソンの子どもたち
  • 作品名:Pelle / ペレ
  • 年代:1962〜1979年
  • 生産国:スウェーデン
  • サイズ:高さ21cm 厚み8cm

■コンディション:★★★★☆(4.5:極美品)

割れ欠け貫入がなく制作当時の姿をそのまま留めた極美品のコンディションです。右の前足の小指のあたりに素焼き部分の剥がれが見られます。周辺の下地との色変化が見られないため製造工程によって生じたものとなります。


■関連コレクション

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リサ・ラーソン(Lisa Larson)

リサ・ラーソン

リサ・ラーソン(Lisa Larson,1931〜2024年)

スウェーデンを代表する世界的な陶芸家。スウェーデン南部スモーランド地方クロノベリ(Kronoberg)郡エルムフルト(Älmhult)地区にある小さな村ハールンダ(Härlunda)の生まれです。はじめ服飾デザイナーを志しましたが、ヨーテボリ芸術大学で陶芸と出会い、その道を歩むことになります。

グスタフスベリでの活躍

コンペでスティグ・リンドベリに見い出されたことがきっかけとなり、1年間の試用期間を経てグスタフスベリ社のデザイナーとして正式に入社。直後の1955年にはLilla Zoo(小さな動物園)シリーズを発表し、1964年にはライオン像で有名なAfrikaシリーズを生み出しました。愛らしくもどこかユーモラスな動物たちの造形は、北欧陶芸の新しい地平を切り開くものでした。

代表的な作品シリーズ

グスタフスベリ在籍中に手がけた主な作品には、動物をモチーフにした「Lilla Zoo」「Afrika」「ABC-Flickor」のほか、人物像の「Larson-serien」、壁掛けレリーフの「Väggplattor」などがあります。いずれも手作りの温かみと北欧らしいシンプルな造形美が特徴で、量産品にはない一点一点の表情が魅力です。

フリーランス時代と国際的評価

1980年にグスタフスベリを退社した後は、フリーランスの芸術家として自由な創作活動を続けました。ホガネス(Höganäs)社やドイツのローゼンタール(Rosenthal)社などにデザインを提供するかたわら、国内小売大手オーリエンス(Åhléns)社とも協業しています。

日本との深いつながり

リサ・ラーソンは日本で特に人気の高い北欧アーティストのひとりです。1979年と1981年に東京の西武百貨店で個展を開催し、1981年の個展にはのべ7万人が来場したと言われています。日本の雑貨ブランドとのコラボレーションも多数手がけ、そのキャラクターは世代を超えて親しまれてきました。2024年に92歳で逝去されましたが、その作品は今なお多くのコレクターに愛され続けています。

リサ・ラーソンの作品一覧はこちらからどうぞ

グスタフスベリのGスタジオ(G-Studion)

G-Studion

グスタフスベリには、大量生産ラインとは別に、Gスタジオ(G-Studion)という部門が存在していました。ここでは、ヴィルヘルム・コーゲ、スティグ・リンドベリリサ・ラーソンなどの著名なデザイナーたちがアート作品を生み出していました。

1942年に設立されたGスタジオは、アーティスト、デザイナー、職人、イラストレーターからなるグループで、創作活動から展示用の陶器作成、公共空間のアート作品製作、産業向けデザインまで、幅広い活動を行っていました。1993年まで稼働し「美的実験室」のような役割を果たしていました。また、グスタフスベリの大量生産品のデザインアイデアを提供する役割も担っていました。

Gスタジオは、グスタフスベリの陶磁器工場の古い建物を改装したアトリエで、100人以上のアーティストと職人が集まるハブとなっていました。20世紀のグスタフスベリの陶磁器の伝統は、ここから発信されたと言っても過言ではないでしょう。スウェーデンの芸術とデザインの世界における中心的存在であり、新たな創造性を育む場として機能していました。

Gスタジオの作品は一点一点が手作りで、その制作風景を伝える映像が残されています。その映像には、丸メガネをかけた男性、デザイナーのスティグ・リンドベリが映っています。そして、その右側にはスタジオディレクターであったヴィルヘルム・コーゲが映っています。

 Gスタジオ作品一覧はこちらからどうぞ♪

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