
北欧の新緑をテーブルに リンドベリの代表作
スウェーデンを代表する葉っぱ柄の器です。
【商品説明】
スウェーデンの老舗食器メーカー、グスタフスベリの定番Bersaのクリーマーです。
スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg) は1961年に葉っぱ柄のデザインを創作し、以来ベルサ柄は彼の代名詞となりました。こちらはヴィンテージ商品になります。
Bersa(ベショー、ベルショー)とは東屋(あずまや)という意味で、公園の一隅などで一休みするために設けられたスペースです。冬の日が多い北欧で、新緑の緑を感じられる温かいデザインです。
「遊び心の天才」スティグ・リンドベリ

スティグ・リンドベリ(1916-1982)。グスタフスベリ工房にて自作の陶器に絵付けをする若き日のリンドベリ。
スティグ・リンドベリは1916年、スウェーデン北部ウメオに生まれました。ストックホルムの工芸デザイン学校(現コンストファック)で絵画を学んだ後、1937年にグスタフスベリ磁器工場に入り、当時のアートディレクターであったヴィルヘルム・コーゲの薫陶を受けます。

1938年、グスタフスベリ工房にて。左がヴィルヘルム・コーゲ、右が若きスティグ・リンドベリ。師弟の絆がスウェーデン陶芸の黄金期を築いた。
コーゲは「美しいものを、すべての人の手に届く価格で」という信念を持つデザイナーでした。その精神を受け継いだリンドベリは、1949年にコーゲの後任としてアートディレクターに就任。以後1980年までの約30年間、グスタフスベリの黄金期を築き上げます。陶磁器のみならずガラス、テキスタイル、工業デザイン、絵本の挿絵まで手がけた万能の創作者でした。
ベルサの誕生 — 「東屋」の緑
「Berså(ベルサ)」とはスウェーデン語で「東屋(あずまや)」を意味します。木漏れ日が差し込む庭園のパーゴラ、そこに揺れる青々とした葉。北欧の長い冬を過ごす人々にとって、夏の庭は特別な場所でした。リンドベリは1960年にこのデザインを完成させ、1961年から生産が開始されました。
一年の半分が暗く寒い冬に閉ざされるスウェーデンで、この鮮やかな緑の葉のパターンは食卓に夏の庭園を持ち込むものでした。当時の「フォルクヘム(国民の家)」思想 ── 美しいものをすべての国民に届けるという理念のもと、ベルサは一般家庭に広く普及しました。

グスタフスベリ工場の装飾部門。職人がベルサの転写シール(デカール)を一枚一枚手作業でカップに貼り付けている。手前には装飾前の白いカップ、右奥には完成品が並ぶ。(写真:Nordiska museet / Gösta Glase)
ベルサの装飾は「転写(トランスファー)」技法で施されています。専用の転写シートに印刷された葉のパターンを、職人が一つひとつ手作業で貼り付け、焼成して定着させる手法です。大量生産でありながら、すべての工程に人の手が介在する ── それがヴィンテージのベルサに宿る温もりの理由です。
グスタフスベリ磁器工場

グスタフスベリ磁器工場(Gustavsbergs Porslinsfabrik)。壁面にはグスタフスベリのシンボルである錨のマークが掲げられている。
グスタフスベリ磁器工場は1825年、ストックホルム郊外のグスタフスベリに設立されました。1937年にスウェーデン生活協同組合連合(KF)の傘下に入り、「良質な日用品を適正価格で」という協同組合の理念のもと、北欧モダンデザインの拠点として発展しました。

グスタフスベリ工場の倉庫。出荷を待つベルサの食器が棚一面に並ぶ。1961年から1974年のわずか13年間しか生産されなかったヴィンテージのベルサは、現在では希少なコレクターズアイテムとなっている。
ヴィンテージと復刻版の違い
ベルサは1974年に生産終了となりましたが、根強い人気を受けて2005年にグスタフスベリから復刻版が発売されました。ヴィンテージ品と復刻版には以下の違いがあります:
- 葉の色味:ヴィンテージ品は青みがかった深い緑色で、発色が鮮やかです。復刻版はやや明るいトーンの緑となっています。
- バックスタンプ:ヴィンテージ品にはベルサ専用のスタンプが施されていますが、復刻版はグスタフスベリの錨マークのスタンプとなります。
- 素地の質感:ヴィンテージ品はファイアンス焼きの温かみのある手触りがあります。復刻版は現代の窯で焼成されるため、より均一で丈夫な仕上がりです。
- ラインナップ:ヴィンテージにはコーヒーカップ、スクエアプレート、バターケース、エッグカップなど、復刻されていない希少なアイテムが多数存在します。
ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド

グスタフスベリの食器には裏面にバックスタンプ(刻印)が施されています。このスタンプのデザインは時代とともに変化しており、製造年代を特定する重要な手がかりとなります。1839年に採用された錨(アンカー)マークは現在まで同社のシンボルとして受け継がれています。1993年にオリジナルの食器生産が終了し、現在はHPF社が復刻版を製造しています。ヴィンテージ品はフリント陶器やフェルトスパット磁器で、復刻版のボーンチャイナとは素材が異なります。
■詳細スペック
- メーカー:Gustavsberg(グスタフスベリ)
- デザイナー:スティグ・リンドベリ
- 年代:1961年〜1974年の間
- 生産国:スウェーデン
- サイズ:幅:11.5cm(注ぎ口含む) 高さ:4.5cm〜6cm 容量:約120ml
■コンディション:★★★☆☆(3:並品)
本体底に一箇所3mmほどの線状の汚れ、本体内部側面に製造時の気泡が2箇所見られます。本体裏面に気泡、製造時の支柱跡があります。線状の汚れを除けば全て製造工程により生じたものです。ペイントはオリジナルの状態を留めており、色の良いコンディションです。
【スティグ・リンドベリについて】

スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg,1916〜1982年)
リンドベリは北部スウェーデンの中心都市ウーメオー(Umeå)の生まれで、ストックホルムの美術大学コンストファック(Konstfack)で絵画を学んでいます。1937年にグスタフスベリ社に入社し、師であるウィルヘルム・コーゲの薫陶を受け、12年後の1949年にはコーゲの跡を継いで同社のアートディレクターとなりました。以降、リンドベリは20世紀中葉のスウェーデンのモダニズムの旗手として数々の作品を発表していきます。リンドベリが活躍した時代のグスタフスベリ工房は全盛期を迎え、今でも当時の作品は「ミッドセンチュリー」と呼ばれる黄金期の作として認知され、高い価値を持っています。リンドベリの工房はG-Studion(Gスタジオ)と呼ばれ、若手の絵付け師たちが大いに腕をふるいました。リンドベリは1980年に引退し、隠居先のイタリアでも工房を開きますがその2年後に現地で死去しています。
当サイトにおける星★の評価について |
当サイトでは5段階で商品の状態を評価しています。
★★★★★(星5つ):ミントコンディション、デッドストック等と呼ばれる未使用品の状態です。くわえて、貫入、ペイント飛び等もなく製品としての出来栄えも優れたものという評価です。
★★★★☆(星4つ):カトラリー跡、長年の使用痕等がほとんど見られない未使用に近い状態のものです。貫入・ペイント飛び等がある未使用品も該当します。
★★★☆☆(星3つ):家庭で使用された痕跡が見られるものです。カトラリー跡、キズ、擦れなどが、家庭で通常使用された場合の減り具合が観察されるものです。
★★☆☆☆(星2つ):ペイントロス、キズ、カトラリー跡、汚れ、貫入、欠け等が明確に確認できる状態です。使用には問題ありませんが、見た目を考慮した評価です。
★☆☆☆☆(星1つ):大きなキズ、大きな欠け、目立つ汚れ等の明確な瑕疵が確認されるものです。基本的に掲載されることはありませんが、アウトレット品などで取り扱う場合があります。
ペイントロスやカトラリー跡や貫入といった用語の解説について、より詳しくは以下のページをご覧ください。