ヴィルヘルム・コーゲ(Wilhelm Kåge)

ヴィルヘルム・コーゲ(Wilhelm Kåge, 1889–1960)はスウェーデンを代表する陶芸家・デザイナーです。もともと画家出身で、スウェーデン工芸協会の推薦を受けて1917年にグスタフスベリのアートディレクターに就任しました。

ヴィルヘルム・コーゲ(Wilhelm Kåge, 1889–1960)
ヴィルヘルム・コーゲ(1889–1960)Photo: Svenskt konstnärslexikon / Public Domain

それまでの北欧陶器はマイセンや中国の陶磁器の影響を色濃く受けた装飾的な食器が主流でしたが、コーゲの作風はシンプルながらも斬新な線や色の組み合わせにより次々と新しいデザインを生み出していきました。ミッドセンチュリーと呼ばれる20世紀北欧の黄金期の礎を築いた作家です。

1930年のストックホルム博覧会で発表したアルジェンタ(Argenta)シリーズは、緑色の施釉ストーンウェアに純銀を象嵌するという革新的な技法で国際的な称賛を浴び、グスタフスベリの名声を世界に広めました。

コーゲは1949年にアートディレクターの座を後任のスティグ・リンドベリに引き継ぎ、約30年にわたりスウェーデン陶芸の近代化を牽引しました。リンドベリはコーゲの弟子、リサ・ラーソンはコーゲの孫弟子にあたります。


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