グスタフスベリ(Gustavsberg)完全ガイド|スウェーデンの名窯の歴史と代表作
グスタフスベリ磁器工場(Gustavsbergs Porslinsfabrik)。ストックホルム群島に200年の歴史を刻む
グスタフスベリ(Gustavsberg)は、1825年にスウェーデン・ストックホルム近郊の島で創業した、北欧最大級の陶磁器メーカーです。200年近い歴史の中で、数々の名作を生み出してきました。
特にスティグ・リンドベリが活躍した1940〜70年代は「グスタフスベリの黄金期」と呼ばれ、その作品は現在、世界中のヴィンテージ市場で高い人気を誇っています。
グスタフスベリの歴史
1825年の創業から約100年間、実用的な日用食器を中心に製造してきたグスタフスベリは、1917年にヴィルヘルム・コーゲをアートディレクターに迎えたことで転機を迎えます。
ヴィルヘルム・コーゲ(1889-1960)。「美しい日用品」のスローガンで、グスタフスベリのデザイン革命を主導した
コーゲは「美しい日用品(Vackrare Vardagsvara)」というスローガンを掲げ、芸術性と実用性の両立を追求。この理念は後にスティグ・リンドベリに受け継がれ、グスタフスベリは北欧デザインを象徴するブランドとなりました。
スティグ・リンドベリ — グスタフスベリの顔
スティグ・リンドベリ(1916-1982)。グスタフスベリの工房で、遊び心あふれるデザインを次々と生み出した
スティグ・リンドベリ(1916-1982)は、20世紀で最も影響力のある北欧デザイナーのひとりです。1937年にグスタフスベリに入社し、約40年間にわたって数百種類のデザインを手がけました。
1938年、コーゲ(左)とリンドベリ(右)。師弟関係から始まった二人は、共にグスタフスベリの黄金期を築いた
遊び心あふれる色彩、有機的なフォルム、そして「日常を楽しくする」という哲学は、半世紀以上経った今も色褪せることがありません。
代表的なシリーズ
ベルサ(Bersa)
リンドベリの代表作。鮮やかな緑色の葉のモチーフは、北欧ヴィンテージ食器の中でも最も有名なデザインのひとつです。1960年代の作品でありながら、現代のテーブルにも自然に溶け込む普遍性があります。
プルーヌス(Prunus)
梅の花をモチーフにした繊細なシリーズ。リンドベリらしい洗練された構成と、手描きならではの温かみが共存する名作です。
リネア(Linnea)
スズランをモチーフにした可憐なデザイン。北欧の森を思わせる清楚な美しさが人気です。
グスタフスベリのバックスタンプの見方
グスタフスベリの刻印は年代によって変化します。船のマーク(アンカー)に「GUSTAVSBERG」の文字、そしてデザイナーのサインがあるものは特に価値が高いとされています。
グスタフスベリの人気デザイナー
リサ・ラーソン(1931-2024)。グスタフスベリで26年間活躍し、世界中で愛される動物のフィギュアを生み出した
| デザイナー | 代表作 | 活躍年代 |
|---|---|---|
| スティグ・リンドベリ | ベルサ、プルーヌス、リネア | 1937〜1980 |
| リサ・ラーソン | 動物の陶器フィギュア | 1954〜1980 |
| マリアンヌ・ウェストマン | ピクニック、レッドトップ | 1950〜1971 |
| カリン・ヴョルクィスト | テッラ | 1950〜1970年代 |
当店のグスタフスベリコレクション
タックショミュッケでは、スウェーデン現地で買い付けたグスタフスベリのヴィンテージ食器を300点以上取り揃えています。