グスタフスベリはなぜ高い?人気の理由と価格の秘密を徹底解説
「グスタフスベリの食器はなぜこんなに高いの?」——北欧ヴィンテージ食器に興味を持った方なら、誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか。ベルサのティーカップ1客が数万円、リサ・ラーソンの陶板が数十万円。その価格には、しっかりとした理由があります。
この記事では、北欧ヴィンテージ食器専門店として長年グスタフスベリ製品を扱ってきた経験から、その価格が高い理由を詳しく解説します。
グスタフスベリとは?——スウェーデンを代表する陶磁器メーカー
グスタフスベリ(Gustavsberg)は、1825年にスウェーデンのストックホルム近郊で創業した老舗陶磁器メーカーです。約200年の歴史を持ち、スウェーデンの陶磁器産業を牽引してきました。
特に1940年代〜1970年代のミッドセンチュリー期には、スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)やリサ・ラーソン(Lisa Larson)といった天才デザイナーを擁し、世界的に評価される数々の名作を生み出しました。

(ベルサのヴィンテージ コーヒーカップ&ソーサー。1960〜74年にスウェーデンで製造された、今や入手困難な名作)
グスタフスベリが高い理由①:生産終了・廃盤による希少性
グスタフスベリの人気シリーズの多くは、すでに生産が終了しています。ベルサ(Bersa)は1960年代〜1970年代に製造されたもので、新品を手に入れることはできません。
- ベルサ(Bersa):1960〜74年頃の製造。復刻版もあるがヴィンテージとは品質が異なる
- プルーヌス(Prunus):1970年代の製造。市場に出回る数が極めて少ない
- リサ・ラーソン作品:グスタフスベリ在籍は1954〜1980年。この期間の作品のみが「グスタフスベリのリサ・ラーソン」
供給が限られている一方、世界中のコレクターからの需要は年々増加。特に日本、スウェーデン、アメリカでの人気が高く、良いコンディションの個体は市場に出るとすぐに売れてしまいます。
グスタフスベリが高い理由②:デザイナーのブランド価値
グスタフスベリの食器が高い最大の理由は、デザイナーの芸術的価値にあります。
スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)
20世紀スウェーデンを代表するデザイナー。ベルサの緑の葉柄は北欧デザインの象徴として世界的に知られています。リンドベリの作品は美術館にも収蔵されており、単なる食器ではなく「デザインアート」としての価値を持ちます。

(プルーヌスのヴィンテージプレート。リンドベリの繊細な青い花柄は美術品としても高く評価されている)
リサ・ラーソン(Lisa Larson)
2024年に惜しまれつつ亡くなったリサ・ラーソン。その死後、作品の価値はさらに上昇しています。特にユニークピース(一点もの)や初期作品は、オークションで数十万円〜数百万円で取引されることも珍しくありません。
ヴィルヘルム・コーゲ(Wilhelm Kåge)
グスタフスベリの基礎を築いたアートディレクター。アーゲンタシリーズなどは現代アートとしても高く評価されています。
グスタフスベリが高い理由③:ハンドメイドの品質

(リサ・ラーソンデザインのジョセフィン カップ&ソーサー。一つ一つ手作業で仕上げられたグスタフスベリの技が光る)
ミッドセンチュリー期のグスタフスベリ製品は、多くが職人の手作業で仕上げられています。
- ベルサの葉柄は一枚一枚手描き(転写ではない初期のもの)
- リサ・ラーソンの動物フィギュアは型から取り出した後、手作業で仕上げ・絵付け
- ユニークピースはリサ本人が一つ一つ成形した完全な一点もの
現代の大量生産品とは比較にならない手間と技術が込められており、その品質の高さが価格に反映されています。
グスタフスベリが高い理由④:北欧からの輸送・仕入れコスト
ヴィンテージのグスタフスベリ食器は、主にスウェーデンの蚤の市、アンティークショップ、オークションで仕入れられます。
- 現地での買付費用(渡航費、滞在費)
- 国際送料と保険料(割れ物のため厳重な梱包が必要)
- 関税・消費税
- コンディションの検品・クリーニング
これらのコストが積み重なり、最終価格に反映されます。当店タックショミュッケでは、北欧現地から直接買付けることで中間マージンを省き、できる限り適正な価格でご提供しています。
グスタフスベリが高い理由⑤:コンディションの重要性
60〜80年前に製造された食器のコンディションは千差万別です。
- 完品(ミントコンディション):使用感がなく、製造当時の状態を保つもの → 最も高価
- 良好:わずかな使用感はあるが、目立つダメージなし
- 並:小さな欠けや色褪せがある
- 難あり:割れ、大きな欠け、修復痕がある → 比較的安価
完品に近いコンディションのものは非常に少なく、コレクターの間で高値で取引されます。
ヴィンテージと復刻版の違い
ベルサなど一部のシリーズには復刻版が存在しますが、ヴィンテージとは大きな違いがあります。
| 項目 | ヴィンテージ | 復刻版 |
|---|---|---|
| 製造年代 | 1960〜74年頃 | 2000年代以降 |
| 製造国 | スウェーデン | 海外工場(主にアジア) |
| 絵付け | 手描き要素あり | 完全転写 |
| バックスタンプ | 年代別の窯印 | 現代のロゴ |
| 資産価値 | 上昇傾向 | 購入価格以下 |

(プルーヌスのコーヒーカップ&ソーサー。ヴィンテージならではの深みある発色は、復刻版にはない魅力)
グスタフスベリ食器は「高い」のか?
確かに、日常使いの食器と比べればグスタフスベリのヴィンテージは高額です。しかし、以下の観点から見ると、むしろ「価値ある投資」と言えます。
- 資産性:良いコンディションのものは年々価値が上昇
- 日常使い可能:ヴィンテージでも普段の食卓で使える丈夫さ
- 唯一無二のデザイン:60年経っても色褪せないスカンジナビアンデザイン
- サステナブル:良いものを長く使う北欧の精神
1客数万円のティーカップも、毎日使えば1日あたり数十円。そう考えると、大量生産品にはない喜びを日々もたらしてくれる価値ある存在です。
グスタフスベリを購入する際のポイント
- コンディションを必ず確認:写真だけでなく、詳細な状態説明のあるショップで購入する
- バックスタンプを確認:年代の特定やオリジナルかどうかの判断材料になる
- 信頼できる専門店で購入:偽物やコンディション詐称のリスクを避ける
- 復刻版との違いを理解:価格が極端に安い場合は復刻版の可能性
当店では、全商品のコンディションを5段階で評価し、詳細な写真を複数枚掲載しています。安心してお買い物いただけます。
まとめ
グスタフスベリのヴィンテージ食器が高い理由は、希少性、デザイナーの芸術的価値、ハンドメイドの品質、仕入れコスト、コンディションの5つに集約されます。
その価格は決して「高すぎる」わけではなく、60年以上の時を超えて今なお愛される理由がそこにあります。ぜひ一度、本物のグスタフスベリ・ヴィンテージを手に取ってみてください。
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