現在、日本で「スティグ・リンドベリ展」が開催中です。当店の訪問レポートはこちら → 信楽「スティグ・リンドベリ展」レポート
スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)がグスタフスベリ(Gustavsberg)のアート工房で手がけた、手描きのファイアンス(錫釉陶器)です。本品は、注ぎ口と持ち手のついたジャグ(ピッチャー)です。
「Studiohanden(スタジオの手)」は、グスタフスベリのアート工房による手描き作品であることを示す刻印(手のマーク)です。本品は職人の手で1点ずつ絵付けされた工房作品で、転写プリントの量産食器とは異なる、温かみと一点ごとの表情をもちます。乳白色の錫釉地に、のびやかな花の絵付けが施されています。
グスタフスベリのアート工房では、絵付けを担った熟練のペインターたちが、それぞれ自分の個別マーク(サイン)を作品の底に残しました。本品には、スタジオの手のマークとともに「#」のようなサインが記されています。これは絵付師 ブリッタ・タウベルト(Britta Taubert) のサインです。リンドベリのデザインを、タウベルトの手が花として描き起こした——デザインと絵付け、二人の手を経て生まれた一点であり、まったく同じ絵付けを持つ器は二つとありません。
スティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)について
スティグ・リンドベリ(1916-1982)は、スウェーデンを代表する陶芸家・デザイナーです。1937年にグスタフスベリへ入社し、ヴィルヘルム・コーゲ(Wilhelm Kåge)のもとでファイアンスの絵付けから出発、1949年にアートディレクターに就任しました。手描きのファイアンスは、彼の創作の原点ともいえる、芸術性の高い仕事のひとつです。
■詳細スペック
- メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ(アート工房)
- デザイナー:Stig Lindberg / スティグ・リンドベリ
- 絵付師:Britta Taubert / ブリッタ・タウベルト(個別マーク「#」)
- 技法:手描きファイアンス(錫釉陶器・Studiohanden の手のマーク)
- 絵柄:のびやかな花の絵付け
- 年代:1950年代
- 製造国:スウェーデン
- サイズ:高さ 約14.5cm
■コンディション:★★★★★(5:完品)
手描きファイアンス特有の貫入(クラクレ/釉薬表面の細かなひび)が見られますが、これは製造工程によって当初からあるものとなります。食器としての使用歴はなくデッドストック品の完品のコンディションとなります。








