コーゲに見出されたアルジェンタの職人、ボリエ・スコーグの陶板
ボリエ・スコーグ(Börje Skogh, 1923–2006)がグスタフスベリで制作した陶板です。約22×36cmのストーンウェア(炻器)による壁面レリーフ作品で、裏面に「Skogh」のサインとグスタフスベリの刻印が入っています。
一見すると抽象画のような印象を受けますが、よく見ると人物が描かれています。具象と抽象の境界を行き来するこの表現は、アルジェンタ部門で銀装飾のレリーフを手がけてきたスコーグならではのものです。人物の輪郭が背景に溶け込むように描かれ、炻器の質感と釉薬の色調が絵画的な奥行きを生んでいます。
スコーグは1947年にグスタフスベリ磁器工場に入り、約40年間にわたって在籍しました。当初は浴槽の製造を担当していましたが、初代アートディレクターのヴィルヘルム・コーゲ(Wilhelm Kåge)に才能を見出され、アルジェンタ(Argenta)部門に配属されます。カール・ブロムクヴィスト(Carl Blomqvist)の指導のもと、銀の装飾を施したレリーフ陶板の制作を手がけるようになりました。
1950年代後半には石に銀装飾を施す独自の作品を生み出し、アメリカ市場で高い評価を得ています。スウェーデン国立美術館にも作品が収蔵されており、グスタフスベリの芸術部門を支えた重要な作家のひとりです。リサ・ラーソンやスティグ・リンドベリといった華やかなデザイナーの陰に隠れがちですが、コーゲから直接薫陶を受けた職人として、グスタフスベリの芸術的伝統を体現する存在です。
■詳細スペック
- メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
- 作家:Börje Skogh / ボリエ・スコーグ
- 素材:ストーンウェア(炻器)
- 製造国:スウェーデン
- サイズ:約22×36cm
■コンディション:★★★★★(5:完品)
目立つ傷や欠けのない完品のコンディションです。









