フィンランドの王道ガラス食器のカステヘルミのヴィンテージのフラワーベースです。ドリンクグラスのようなフォルムですが装飾用としてデザインされたものです。逆さまにするとキャンドルホルダーにもなるユニークなデザインです。
シリーズ名のカステヘルミとはフィンランド語で「露」や「しずく」の意味で、ガラス作家の王様であるオイバ・トイッカによって1964年にデザインされました。ヴィンテージの特徴は表面の玉がふっくらとして立体感があり、一つひとつの粒がきめ細かな点です。さながら真珠のような美しさをたたえています。現在でもカステヘルミは復刻版が製造されていますが、玉の部分がペタッた小さく平らで光に透かしたときの美しさに奥行きが見られません。またこちらのフラワーベースは復刻されていないため、ヴィンテージでしか入手できません。
メーカーは当初ヌータヤルヴィというフィンランド最古のガラス工房で製作され、後にARABIAと同一資本となり、現在の復刻版はイッタラ傘下で製造されています。古い時代の作品であり、ヴィンテージの持つ独特な透明感は今では手に入らないものです。
■詳細スペック
メーカー：Nuutajarvi・ARABIA
デザイナー：Oiva Toikka / オイバ・トイッカ
シリーズメイ：Kastehelmi / カステヘルミ
年代：1964～1988年
生産国：フィンランド
コンディション：★★★★★（5：完品）
割れや欠けがなく、オリジナルの姿をとどめたデッドストック品のコンディションです。
■サイズ
高さ15.5cm 直径約7cm キャンドル内径2.5cm
オイバ・トイッカ（Oiva Toikka）
オイバ・トイッカ（Oiva Toikka，1931〜2019年）
フィンランドの偉大なガラスデザイナーのひとりである。彼の想像力に富み、味わい深く大胆なガラスアートは、北欧デザインの主流からは距離を置いている。トイッカの芸術活動はガラスのみならず、舞台演出、ファッションデザイン、プラスティックのインテリアデザインにも及んでいる。カイ・フランクデザインアワードやプリンス・ユージン・メダルをはじめ、数々の名誉あるアワードを受賞しており、1993年にはフィンランドから芸術名誉教授の称号も授与されている。イッタラのためにデザインしたシリーズ「バード・バイ・トイッカ」は、トイッカのガラスの特性に関する専門知識とアーティストとしての想像力が結集したものである。ユニークでカラフルな鳥は全てガラス職人による手作りで、世界中のコレクターを魅了している。