
スウェーデンの食卓を支えた ベークライトハンドルのフォーク
スウェーデンのキッチンブランド、ニルスヨハン(NilsJohan)のステンレスフォークです。持ち手には熱を伝えにくいベークライト素材が使われています。ベークライトは1907年にベルギー系アメリカ人の化学者レオ・ベークランドが発明した世界初の完全合成樹脂で、1930〜60年代の北欧カトラリーに広く採用されました。金属とは異なる温かみのある質感が特徴です。
ニルスヨハン(NilsJohan)はベークライトハンドルのカトラリーを複数のシリーズで展開しており、代表的なものにシンゴアッラ(Singoalla)シリーズがあります。シンゴアッラはバーガンディ、スカイブルー、ピンク、ターコイズなど多彩なカラーバリエーションで1960年代に人気を博しました。
本品は20本セットです。長さ約18〜20cm。
ニルスヨハン(NilsJohan) — スウェーデンの家庭を支えたキッチンブランド

ニルスヨハン(NilsJohan)は1888年、アクセル・ゴットフリッド・ニルソンとレヴィン・ヨハンソンによってストックホルムに設立されました。当初は「ニルソン・オク・ヨハンソン(Nilsson och Johansson)」という社名でブリキ製品や家庭用品の卸売業として出発しましたが、第二次世界大戦中に金属の端材からカトラリーを製造するアイデアが生まれ、食器メーカーとしての歴史が始まりました。
1950年代から60年代にかけて黄金期を迎え、全ての商品に人名を付けるというユニークなマーケティング戦略で国民的ブランドへと成長しました。缶切りの「ロダ・クララ(Röda Clara)」、ケーキナイフの「ロベルタ(Roberta)」、カトラリーの「セッサン(Sessan)」など、スウェーデンの家庭に欠かせない存在となりました。
最盛期の1969年には従業員700名、商品数3,000点以上を擁するスウェーデン最大級のキッチン用品メーカーに成長しました。同社が運営した友の会「キッチンクラブ(Köksklubben)」には最盛期に120万人以上が参加し、大規模な展示イベント「楽しいキッチンパレード」にはストックホルム市庁舎に39,000人が来場するなど、戦後スウェーデンの家庭生活の近代化を象徴するブランドでした。1981年にGAB社に売却され、その後ハックマン(Hackman)を経て、現在はフィスカース(Fiskars)傘下のイッタラグループがブランドを保有しています。
■詳細スペック
- メーカー:ニルスヨハン(NilsJohan)
- 素材:ステンレススチール、ベークライト(持ち手)
- 年代:1960年代
- 生産国:スウェーデン
- サイズ:長さ約18〜20cm
- 数量:20本
■コンディション:★★☆☆☆(2:使用感あり)
割れや欠けはありませんが、全体的に細かいスレなどの経年の使用感があります。実用に支障のないコンディションで、これからも長くお使いいただける状態です。