
スウェーデンの老舗名窯が紡いだ 北欧ヴィンテージの逸品
スウェーデンの名窯ロールストランド社で製造され、日本でも人気のAnemonシリーズ。アネモネの花柄をあしらった可愛らしい器です。アネモンシリーズは比較的製造期間が短かった作品ですが、根強い人気を日本でも北欧でも誇っています。
モナミの13年後に生まれた「異端児」

アネモンをデザインしたのは、モナミの生みの親でもあるマリアンヌ・ウェストマン。1952年にモナミを大ヒットさせた彼女が、その13年後の1965年に新たに生み出したのがこのアネモンです。

しかし当時の北欧では伝統的なリース柄が主流。アネモンのシンプルで大胆なデザインは時代の先を行き過ぎていました。わずか3年で生産終了。皮肉にも、生産が終わった後から人気が高まり始め、今では最も入手困難なロールストランドのシリーズの一つとなっています。


ロールストランド工場 — アネモンが生まれた場所




この工場で、あなたの手元にあるアネモンが作られました。半世紀以上前、職人たちの手から生まれた一枚です。
復刻版のないシリーズ
モナミには復刻版がありますが、アネモンは一度も復刻されていません。ヴィンテージでしか手に入らない、文字通りの希少品です。製造期間はわずか3年(1965〜1968年)。さらにアネモンは釉薬が薄く繊細なため、カトラリー跡やペイントロスが起きやすい製品です。短い製造期間と繊細な釉薬——状態の良い個体が極めて少ない理由です。
■詳細メーカー:Rörstrand / ロールストランド
デザイナー:Marianne Westman / マリアンヌ・ウエストマン
シリーズ名:Anemon / アネモン
年代:1965~1968年
製造国:スウェーデン
コンディション:★★★★☆(4:美品)
プレート中央付近と立ち上がりの縁部分に光に透かすと細かいカトラリー跡が見られますが、割れ欠け等なく美品のコンディションです。
■マリアンヌ・ウェストマンについて

ダーラナホースで知られるスウェーデン中部、ダーラナ地方生まれ。1950年22歳でロールストランド社にデザイナーとして入社し71年まで、多くのデザインを世に送り出しました。彼女は当初大手陶器メーカーのデザイン職には乗り気でなかったと言われています。本心は故郷のダーラナ地方で自分の陶磁器工房を開きたいという思いがあったようです。しかし彼女のモナミ柄はまたたく間にスウェーデンのミッドセンチュリーの代表的なデザインとなりました。ウェストマンの作品は植物を意識したデザインやフリーハンドで描いたような自由奔放な絵柄が多いのが特徴です。