フィンランドを代表するデザイナー、タピオ・ヴィルカラのデザインしたソラリスというシリーズ名のケーキ皿です。タピオ・ヴィルカラはイッタラ社の伝説的なデザイナーで、什器や家具や切手などあらゆるインダストリアルデザインに携わった20世紀フィンランドのモダニズムを代表する巨匠です。
シリーズ名のソラリスはラテン語で「太陽」の意味です。同シリーズには複数のサイズバリエーションがあります。こちらは一番小さなケーキ皿となります。表面はツルッとした質感で背面に太陽の日差しを表現した模様が波紋状に描かれています。プレートの縁は鋳型から外した後に手作業でバーナーであぶられています。そのため縁は真円ではなく微妙な凹凸が見られ、手作りの時代の作業風景が伝わってきます。ヴィルカラは水や氷を好んでデザインに取り入れた作風が知られていますが、彼の自然派としての感性が感じられる秀作です。
■詳細スペック
メーカー：iittala / イッタラ
デザイナー：Tapio Wirkkala / タピオ・ヴィルカラ
シリーズ：Solaris / ソラリス
年代：1974～1995年
生産国：フィンランド
コンディション：★★★★☆（4：美品）
割れ欠けのないコンディションですが表面中央付近に光に透かすとわずかにカトラリー跡が見られます。本品は複数在庫品となります。個別のコンディションをご確認の場合はチャットまたはメールにてお問い合わせください。
■サイズ
タピオ・ヴィルカラ（Tapio Wirkkala）
タピオ・ヴィルカラ（Tapio Wirkkala，1915〜1985）
フィンランドの工業デザインの重要人物で、多様なデザインの領域において天才的な業績を残した。彼の広範囲にわたる作品群はガラス、家具、製品デザインから彫刻、都市計画、フィンランドの紙幣までと多岐にわたる。その評価は国際的であり、各地で展示会を開いた一方、彼は自然を愛し孤独を好む人物で、深い森林地帯の山小屋で生活した。その独自の視点は数々のアワードをもたらし、特にミラノ・トリエンナーレの金賞を三度受賞している。
1946年、イッタラのコンペティションで初めてのデザイン賞を受賞したヴィルカラは、同社のアートディレクターとなり、その評価を世界的に高めた。彼の功績としては、イッタラのために製作した400以上のガラス作品があり、特にウルティマ・ツーレ・シリーズやタピオ・シリーズは現在でも多くの人々に愛されている。