1世紀を超えて届いた 北欧の古都が名を刻む特大の一皿
北欧のスウェーデンを代表する老舗陶器メーカー「グスタフスベリ」のヴィンテージのお皿です。本作は『ヴェクショー』という名前で一連の食器シリーズが製作されました。ケーキ皿や大皿、スクエアプレートやスープ皿など多様なフォルムの食器が生み出されました。
『ヴェクショー』シリーズは19世紀末の1887年から1939年にかけて製作されました。実に52年という期間に渡ってロングラン製作された食器となります。
窯元のグスタフスベリ社は北欧の伝説的なデザイナーを数多く輩出したメーカーとして知られています。20世紀の北欧芸術運動(ミッドセンチュリー)の旗手ウィルヘルム・コーゲ、スティグ・リンドベリや北欧ファンには知らない人がいないリサ・ラーソンなど、北欧の魅力を世界に発信する拠点となりました。
本作のシリーズ名である「ヴェクショーWexiö(ヴェクショー)」とはスウェーデン南部にある同名の都市のことです。現在「Växjö」と表記されるスウェーデンの都市名に由来し、古い綴りがそのまま意匠名として残っている点もアンティークらしい魅力です。
図案をデザイナーしたのはアルビド・エクベリ(Arvid Ekberg,1848〜1906)という人物で異母弟のヨセフ・エクベリ(1877〜1945,Josef Ekberg)とともにグスタフスベリでデザイナー職を務めていました。異母弟のヨセフはウィルヘルム・コーゲの一代前の同社のアートディレクターで、製作現場の総監督にあたる人物です。

ヴェクショーはブルーグリーンで描かれた草花に小鳥と蝶が描かれ、外側は金メッキで彩られた器です。半世紀以上に渡ってロングラン生産されていたことから、使い勝手が良さや高い品質が世間から評価されてたことがわかります。
ヴィンテージの見分け方 — バックスタンプ(刻印)ガイド

グスタフスベリの食器には裏面にバックスタンプ(刻印)が施されています。このスタンプのデザインは時代とともに変化しており、製造年代を特定する重要な手がかりとなります。1839年に採用された錨(アンカー)マークは現在まで同社のシンボルとして受け継がれています。1993年にオリジナルの食器生産が終了し、現在はHPF社が復刻版を製造しています。ヴィンテージ品はフリント陶器やフェルトスパット磁器で、復刻版のボーンチャイナとは素材が異なります。
■詳細スペック
- メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
- デザイナー:Arvid Ekberg / アルビド・エクベリ
- シリーズ名:Wexiö / ヴェクショー
- 年代:1887〜1939年
- 本作の製造年代:背面に93というスタンプがあるため1893年製造のものとなります。
- 生産国:スウェーデン
- サイズ:縦幅27.2cm 横幅17.2cm 高さ2.7cm
■コンディション:★★★★☆(4:美品)
光に透かすと表面にわずかなスレが見られますが、図案の発色と金彩の雰囲気がよく残っており、全体として美しい印象を保っています。









