リサ・ラーソン(Lisa Larson)ローヤルクローナ(Royal Krona)ガラスの猫
リサ・ラーソン(Lisa Larson)ローヤルクローナ(Royal Krona)ガラスの猫
リサ・ラーソンが1980年代にデザインしたクリスタルガラス製の猫の置物です。リサ・ラーソンは1980年に古巣のグスタフスベリ社を退社した後、フリーランスのデザイナーとしてヨーロッパ各国の企業からの依頼を受けていました。こちらはフリーの時期にスウェーデン国内のローヤルクローナというガラスメーカーから依頼され制作した猫のオブジェとなります。
リサ・ラーソンは好んで猫のモチーフを多用していますが、陶板や置物のフォルムと共通するのは顔面を大きく取り表情を小さく中心部にまとめている点です。この絶妙なバランスによって、リサ・ラーソンのデザインする猫は独特のかわいらしさを醸し出しています。尻尾はうずまきで表現され、手元をお行儀よく重ねられて前を見据えています。透明度が高いガラスで、いろいろな角度から見ると表情に微妙に違いが生まれます。置物としてお楽しみください。
■詳細
メーカー:Royal Krona / ローヤルクローナ
デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
年代:1980年代
生産国:スウェーデン
コンディション:★★★★★(5:完品)
背面にオリジナルのシールが残っており、割れ欠けヒビやスレがなくオリジナルの姿を留めた極美品です。
■リサ・ラーソン(Lisa Larson,1931年〜 )
スウェーデン南部スモーランド地方にあるクロノベリ(Kronoberg)郡のエルムフルト(Älmhult)地区にある人口500人ほどのハールンダ(Härlunda)という村の生まれ。幼い頃は服飾デザイナーを志すが、ヨーテボリ芸術大学に入学した後は陶芸を学ぶ。ある時コンペでスティグ・リンドベリに見い出されたことがきっかけとなり、1年間の試用期間を経て、グスタフスベリ(Gustavsberg)社のデザイナーとして正式に入社する。直後の1955年にはLilla zooシリーズを発表し、1964年にはライオン像で有名なAfrikaシリーズを考案している。
リサ・ラーソンはグスタフスベリに留まらず、ホガネス(Höganäs)社や国内小売大手のオーリエンス(Åhléns)社、ドイツの陶器メーカーのローゼンタール(Rosenthal)社にもデザインを提供している。1979年にグスタフスベリを退社した後は、専属ではなく企業と随意契約をするフリーランス芸術家という立ち位置で、自由に創作活動を続けながら各方面で活躍していく。1979年と1981年には東京の西武百貨店で個展を開催しており、81年の個展には述べ7万人が来場したと言われる。
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