希少 グスタフスベリ マチルダ(Matilda)ボウル
希少 グスタフスベリ マチルダ(Matilda)ボウル
リサ・ラーソンが1960年代にグスタフスベリでデザインしたマチルダシリーズのボウルです。マチルダシリーズには、カップ、ティーポット、プレート、シュガーボウル、クリーマー、豚のフォルムのキャンドルホルダーといった一連の食器シリーズがあります。こちらのボウルはシリーズ中でほとんど製造されなかった小柄なボウルです。
マチルダシリーズのデザインは丸く塗りつぶした藍色の玉模様の間に十字の模様が走るという構成になっています。しかし本作のボウルに関しては基本的なデザインが定まっておらず、胴体に描かれた紋様も作品によってまちまちです。
多くは全体を藍色に塗りつぶしたものや、玉模様を基調としたものですが、本作はかなり珍しい星型のデザインとなっています。マチルダのボウルが一般向けの商品展開を予定していなかったことが伺える作品です。
■詳細
メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
シリーズ名:Matilda / マチルダ
製造国:スウェーデン
年代:1962〜1972年
コンディション:★★★★☆(4:美品)
周辺部と内部底に光に透かすとカトラリー跡が見られます。内部底の中央部に釉薬の凹みが見られます。全体的には割れや欠けが貫入がない美品となります。
■サイズ
直径16cm 高さ6cm
リサ・ラーソン(Lisa Larson)
リサ・ラーソン(Lisa Larson,1931〜2024年)
スウェーデンを代表する世界的な陶芸家。スウェーデン南部スモーランド地方にあるクロノベリ(Kronoberg)郡のエルムフルト(Älmhult)地区にある人口500人ほどのハールンダ(Härlunda)という村の生まれ。
幼い頃は服飾デザイナーを志すが、ヨーテボリ芸術大学に入学した後は陶芸を学ぶ。ある時コンペでスティグ・リンドベリに見い出されたことがきっかけとなり、1年間の試用期間を経て、グスタフスベリ(Gustavsberg)社のデザイナーとして正式に入社する。直後の1955年にはLilla zooシリーズを発表し、1964年にはライオン像で有名なAfrikaシリーズを考案している。
リサ・ラーソンはグスタフスベリに留まらず、ホガネス(Höganäs)社や国内小売大手のオーリエンス(Åhléns)社、ドイツの陶器メーカーのローゼンタール(Rosenthal)社にもデザインを提供している。1979年にグスタフスベリを退社した後は、専属ではなく企業と随意契約をするフリーランス芸術家という立ち位置で、自由に創作活動を続けながら各方面で活躍していく。1979年と1981年には東京の西武百貨店で個展を開催しており、81年の個展には述べ7万人が来場したと言われる。
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