グンナー・ニールンド(Gunnar Nylund)

グンナー・ニールンド(Gunnar Nylund, 1904〜1997年)

グンナー・ニールンド(Gunnar Nylund, 1904〜1997年)

スウェーデンの陶芸家。 パリ生まれ。デンマークで初等教育を受け、フィンランドで建築を学んだ後、デンマークで陶芸を修行を積む。当初はデンマークのビング・オー・グレンダールでデザイナーを務めるが、1931年から1955年まではスウェーデンのロールストランド社に在籍する。ニールンドの著名な作品の多くがスウェーデン時代に生み出されたもので、とくに自然釉がまだら模様に器を彩る作風に特色がある。和食器にも親和性がある作風だが、当時の北欧では食器は釉薬にドブ漬けにして焼成されるものが一般的であり、高温になった長石から自然釉が溶け出し器を彩るというニールンドの手法は斬新なものであった。