ロールストランドの廃盤シリーズ——モナミ・シルビアの今と、名作の入手方法
ロールストランドは1726年創業のスウェーデン最古の陶磁器ブランドです。300年近い歴史の中で数多くの名作を生み出してきましたが、ブランドの再編や経営統合を経て、多くのシリーズが廃盤となっています。

ロールストランドの現在
ロールストランドは現在、フィスカースグループ(イッタラと同じ親会社)の傘下にあります。スウェーデンのリドショーピング工場は閉鎖され、生産はフィンランドやアジアに移管されています。かつてのような多彩なシリーズ展開は縮小されており、多くの名作が廃盤となりました。
主な廃盤シリーズ
モナミ(Mon Amie)
(ロールストランド モナミ ティーカップ 廃盤 ヴィンテージ)
モナミはマリアンヌ・ウェストマンの代表作で、ロールストランドの象徴的シリーズです。一度廃盤になった後に復刻されましたが、現在の入手性は流動的です。ヴィンテージのオリジナル品はコレクター市場で安定した人気があります。
シルビア(Sylvia)


シルビアは創業250周年(1976年)を記念して作られた手描きの花柄シリーズ。全て手描きのため一枚一枚表情が異なるのが魅力です。現在は廃盤のため、ヴィンテージ市場でのみ入手できます。
シルビアの魅力は、その製法にあります。ボーンチャイナ製の薄くて軽い素地に、一枚一枚手描きでスミレの花が描かれています。北欧ヴィンテージ食器にありがちな支柱跡がなく、透き通った釉薬の美しさは「北欧食器の最高峰」と評されるほどです。
フォルムのデザインはマリアンヌ・ウェストマン、花柄のデザインはシルビア・レウショヴィウスが手がけた、二人の女性デザイナーによる共作です。発売年の1976年はスウェーデン国王カール16世グスタフとシルビア王妃の結婚の年でもあり、記念食器に「シルビア」の名が与えられたのには、新王妃への祝福の意味も込められています。
アネモン(Anemon)
繊細なブルーグレーの花柄が特徴のアネモン。落ち着いた色調で和食にも合わせやすく、日本でも根強い人気があります。
アネモンは1965年から1971年にかけてマリアンヌ・ウェストマンがデザインした花柄シリーズです。モナミと同じウェストマンの手によるものですが、より大人びた静謐な雰囲気が特徴。グレイッシュブルーの色調は和食器との相性が良く、日本では特にお茶碗やお惣菜の器として活用される方が多いシリーズです。
ヴィンテージ ロールストランドの魅力
(ロールストランド シルビア セット 北欧ヴィンテージ食器)
廃盤となったロールストランドのシリーズには、現行品にはない特別な魅力があります。スウェーデン国内で製造された確かな品質、手描きの温もり、そして二度と作られない希少性。ヴィンテージならではの風合いは、新品では得られない特別な体験です。
廃盤品の入手方法
当店では、スウェーデン現地で買い付けたロールストランドのヴィンテージ食器を多数取り扱っています。ロールストランドのコレクションをぜひご覧ください。お探しのシリーズがあれば、お気軽にお問い合わせください。
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廃盤品を選ぶときのポイント
廃盤となった北欧食器を選ぶ際に知っておきたいポイントをご紹介します。
コンディションの確認
ヴィンテージ食器のコンディションは千差万別です。当店では「極美品」「美品」「訳あり」の3段階で評価しています。シルビアやモナミのように手描きの絵柄が特徴のシリーズでは、絵柄の鮮明さがコンディションの大きな判断基準となります。
バックスタンプの確認
裏面のバックスタンプ(ロゴ)は製造年代を知る手がかりです。ロールストランドのバックスタンプは年代によって変化しており、クラウンマーク(王冠)の有無やデザインの違いで、およその製造年を特定できます。シルビアの場合は「250 år Jubileumsservis(250周年記念食器)」の刻印が本物の証です。
シリーズで揃える楽しさ
廃盤シリーズの醍醐味は、少しずつコレクションを完成させていく楽しさにあります。カップ&ソーサーから始めて、プレート、ボウル、ポットと揃えていくと、食卓全体が統一感のある美しい空間になります。