北欧ガラスの世界——コスタ・ボダとスウェーデンのガラス工芸
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「ガラスの王国」スウェーデン

スウェーデン南東部のスモーランド地方は、「Glasriket(ガラスの王国)」と呼ばれ、18世紀から続くガラス工芸の一大産地です。この地域に点在する数々のガラス工房の中でも、コスタ・ボダ(Kosta Boda)は最も歴史があり、世界的に知られたブランドです。
コスタ・ボダの歴史

コスタの創業
コスタ(Kosta)は1742年に創業した、スウェーデン最古のガラス工房です。創業者のアンデシュ・コスケルとゲオルグ・ボグスラウス・スターエルの名前を組み合わせて「Kosta」と名付けられました。当初は日用品のガラス製品を製造していましたが、次第に芸術的なガラス作品も手がけるようになります。
ボダとの統合
近隣のボダ(Boda)ガラス工房と統合し、「コスタ・ボダ」として新たなスタートを切りました。アートガラスと実用ガラスの両方を手がける総合ブランドとして、国際的な評価を確立していきます。
代表的なガラスアーティスト
ベルティル・ヴァリエン(Bertil Vallien)
サンドキャスティング技法で知られる世界的なガラスアーティスト。砂型にガラスを流し込む独特の技法で、神秘的な造形と深い色彩の作品を生み出します。小さなボートや頭部をモチーフにした作品は、ガラスアートの枠を超えた芸術作品として高い評価を受けています。
オイヴァ・トイッカ(Oiva Toikka)

フィンランドのヌータヤルヴィ(Nuutajärvi)ガラス工房で活動した巨匠。色彩豊かなガラスの鳥(Birds by Toikka)シリーズは、世界中のコレクターを魅了し続けています。一羽一羽が手吹きで制作されるため、まったく同じものは二つとありません。
エリック・ホグルンド(Erik Höglund)
1950年代にボダ・ガラス工房に革新をもたらしたデザイナー。気泡を意図的に取り入れた素朴なガラスや、鉄とガラスを組み合わせたキャンドルホルダーなど、従来のガラス工芸の常識を覆す作品を生み出しました。
北欧ガラスの技法
(オイヴァ・トイッカ ファウナ タンブラー ヌータヤルヴィ フィンランド ガラス)
吹きガラス
溶けたガラスをパイプで吹いて成形する最も基本的な技法。熟練の職人の息遣いによって、一つひとつ異なる表情が生まれます。
サンドキャスティング
砂の型にガラスを流し込む技法。ベルティル・ヴァリエンが完成させたこの技法により、独特のテクスチャーと深みのある色彩が実現しました。
グラールガラス
複数の層を重ねて模様を閉じ込める高度な技法。透明なガラスの中に浮かぶ模様は、まるで水中の世界を切り取ったかのような美しさです。
ガラス作品のある暮らし
(ヌータヤルヴィ ルンメ キャンドルホルダー フィンランド ヴィンテージガラス)
北欧ガラスの作品は、光との相性が抜群です。窓辺に置けば自然光を受けて美しい影を落とし、キャンドルの灯りと合わせれば幻想的な雰囲気を演出します。
- 窓辺のディスプレイ——色ガラスの花瓶やオブジェは、日光を受けて刻一刻と表情を変えます
- テーブルのセンターピース——ガラスのボウルに季節の花を浮かべるだけで、食卓が華やかに
- コレクションとして——オイヴァ・トイッカの鳥のように、シリーズで集める楽しみも
おわりに
(イッタラ カステヘルミ プレート ガラス食器 フィンランド製)
北欧ガラスは、光と色と形が織りなす小宇宙です。陶磁器とはまた異なる透明感と輝きは、暮らしに新たな美しさの次元を加えてくれます。
当店では、コスタ・ボダやヌータヤルヴィなど、北欧のガラスアート作品もお取り扱いしております。
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