リサ・ラーソンの名作「檻の中のライオン」 - 北欧食器Tacksamycket

リサ・ラーソンの名作「檻の中のライオン」

リサ・ラーソンのライオン像の原点

リサ・ラーソンのライオンといえば、Afrikaシリーズの丸みを帯びた愛らしい姿が広く知られています。しかしその原点ともいえる作品が、1963年にグスタフスベリで100点限定で製作された陶板「檻の中のライオン」です。

Lisa Larson - LEJON I BUR

(Lisa Larson - LEJON I BUR)

(LEJON I BUR 「檻の中のライオン」の陶板)

リサ・ラーソングスタフスベリ社で1963年に100点限定で製作したライオンの陶板です。スウェーデン語で"LEJON I BUR"というタイトルは日本語で「檻の中のライオン

Gスタジオとリサ・ラーソンの入社

グスタフスベリには量販品を生産するラインとは別にGスタジオG-Studion)と呼ばれるスティグ・リンドベリやリサ・ラーソンなど著名なデザイナーがアート作品を制作した部門がありました。こちらはそのアトリエで制作された作品とされています。左下にはLISA. L.のサインが刻印されています。

リサ・ラーソンの作品「檻の中のライオン — グスタフスベリには量販品を生産するラインとは別にGスタジオ(G-Studion)

(Gスタジオでパイプを咥えながら監修を行うスティグ・リンドベリ)

リサ・ラーソンは1954年に23歳でグスタフスベリに入社しました。ヘルシンキのデザインコンペで賞を獲得したリサ・ラーソンのフラワーベースを見て、スティグ・リンドベリが彼女の才能を見いだしたのがきっかけでした。

Stig Lindberg and Lisa Larson
(スティグ・リンドベリとリサ・ラーソン)

当時、リンドベリはグスタフスベリの責任者として4人の若いデザイナーを招へいして、今までにない斬新なアート作品や芸術性を保ちながら大量生産できるような作品を求めて、若手のデザイナーに1年間自由に創作をする機会を与えました。リサ・ラーソンはプロジェクトへの参加をきっかけに以後グスタフスベリで26年間働くこととなりました。


Lisa Larson in young days
(子どもシリーズの”Larsons Ungar”と写る1960年代のリサ・ラーソン)

Afrikaシリーズと「檻の中のライオン」

1960年代になると、リサ・ラーソンはユニークな像、入れ物、鉢、花瓶などの作品と並行して30シリーズ以上の製作をおこないました。リサ・ラーソンのライオン像はAfrikaシリーズとして広く知られていました。丸々とした顔立ちにちょこんとした胴体のキュートなライオン像は、復刻版が製作され世界的に人気を博していました。


Lisa Larson Africa Lejon
(Afrikaシリーズのライオン)

Afrikaシリーズの製作が始まったのが1964年です。一般的にこの年がリサ・ラーソンのライオン像の初出となりますが、実際には前年の1963年に「檻の中のライオン」が製作されています。

鉄の檻のなかに入った鋭い爪を持つライオンですが、表情はいたって柔和で可愛らしく後年のリサ・ラーソンの作風はすでにこの時点で確立されていたのがよくわかります。1963年の作品ということは北欧はいわゆるミッドセンチュリーの全盛期で、リサ・ラーソンはグスタフスベリ入社9年目の32歳です。この陶板は広く知られるリサ・ラーソンのライオン像の原点とされていました。彼女が早くから才能を発揮していたことを示すスウェーデンの至宝の一つとされています。

檻の中のライオン — リサ・ラーソンの名作「檻の中のライオン」

(檻の中のライオン — リサ・ラーソンの名作「檻の中のライオン」)

一点一点はリサ・ラーソンが手掛けたスタジオピースとされています。製作から半世紀以上を経て、こうしたヴィンテージ品は入手が極めて困難になっていました。100点限定で製作された希少な作品とされていました。

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