北欧食器のお皿で特に人気がある有名作品をご紹介します。
初心者の方向けで、これから北欧食器を初めて買うという方に特におすすめです。
売上ランキングでも常に上位に入る作品です。
1.パラティッシ・オーバルプレート
知る人ぞ知る名作パラティッシです。
復刻版はいまでも世界で愛されていますが、復刻版とヴィンテージでは後者のほうがとても色つやが優れています。
1970年代までに作られた食器は、フィンランドにあったアラビア社の工場で専門的な色合わせをする技師がおり、納得のいくまで発色がこだわり抜かれていました。
当時はとても手間暇をかけて作られていましたが、現代に同じことを再現しようとするとお皿一枚が天文学的な値段になってしまいます。
そのため現代では東南アジアのタイにある工場でOEM生産されたものが世界に流通しています。
コストを下げるためには致し方ないことですが、デザインやフォルムが似ている反面、色彩については大きくレベルダウンすることになりました。
当店では以下のヴィンテージをおすすめしています。
【ヴィオラロゴ】アラビア(ARABIA)パラティッシ(Paratiisi)オーバルプレート21cm
2.グスタフスベリ・ベルサ
こちらも北欧通には見慣れた葉っぱ柄です。
ベルサとは「東屋」の意味で、現地ではベルショーやベルソーと発音されます。
現代でも多くのインスパイア作品が登場している有名な葉っぱ柄の逸品です。
こちらもヴィンテージのほうが色付やが優れており、特に葉っぱの青々とした緑はレトロ作品のほうが優れています。
グスタフスベリ社はめずらしく現代でも母国スウェーデンで現地生産を続けている会社です。
普通は東南アジアの工場に外注してしまうのですが、いまでも古くからの製法が守られています。
ただグスタフスベリは経営不振から技術的伝承が途絶えてしまった時期があり、復活へと向かっている会社ですが、現場の工房では今でも手探りでヴィンテージ作品の再現に心を砕いているようです。
当店のヴィンテージ作品は現地の復刻版の価格よりも基本的にはお安く設定しています。
ぜひ見比べてみてくださいね。
スウェーデン王室を讃える逸品。
1970年代に限らず古い時代の北欧食器全般に言えることですが、基本的に肉厚で重たい作りの陶器作品がほとんどです。
そのなかにあってシルビアは薄造りで、軽快、デザイン性も優れているという当時の最高技術を集約した作品です。
4.アラビア・クロッカス
こちらはもはや説明はいらない、というくらい有名な作品です。
わずか2年間しか製造されなかった作品なのですが爆発的に人気が出たシリーズでした。
しかしなぜ2年間で製造を終了してしまったのでしょうか。
ハンドペイントという職人が絵筆で柄を描いた北欧食器の代表格です。
一点一点がベースとなる絵柄をもとに職人が「同じように」絵付けをしているのですが、北欧風の「同じように」は日本風にいうとほとんど同じでないレベルです。
バレンシアは一点ごとにばらつきや風合いの違いが大いにあり、色の濃さも違います。
なんともいい加減なものですが、それが北欧風にいう「同じ」ということの意味です。
かりかりせずにおおらかに受け止めることが北欧食器のことはじめ、なのかもしれません。
6.グスタフスベリ・プルーヌス
こちらもスウェーデンのグスタフスベリ社製で、復刻版がいまでも製造されています。
繰り返しになりますが、ヴィンテージのほうが色味は鮮やかで優れています。
復刻版のメリットについても触れると、釉薬の強度が高いのでカトラリー跡がつきにくい点が挙げられます。
とくにヴィンテージの場合は表面にかかった透明釉が薄いため傷がつきやすく、本当に初期のものだとキッチンハイターをちょっとかけただけで絵柄が退色してしまいます。
常にヴィンテージはハンドウォッシュが基本です。
7.ロールストランド・アネモン
ロールストランドはドイツのマイセンに次いでヨーロッパで最も古い陶器メーカーです。
伝統と格式があるメーカーで20世紀のはじめまではマイセン風のトラディショナルな作品が数多くありました。
20世紀中盤の北欧の芸術運動「ミッドセンチュリー」の時代に入ると、思い切ったポップな柄へと大きく転換しており、その代表作がアネモンシリーズです。
アネモネの花をあしらったデザインですが、花の色を忠実に再現するのではなく、あえて茶色に着色した点に面白みがあります。
こちらも人気作品で入荷するとすぐに売り切れてしまいます。
リクエスト等もお受けしますのでお気軽にお問い合わせください。
グスタフスベリ社製としては珍しいハンドペイントで彩られた美しいプレートです。
この絵柄を半世紀前のスウェーデンの職人が緻密に手で描いていた、という事実が高ポイントです。
一方で個体差も非常に大きな作品で、青いものもあれば白の面積のほうが大きいプレートもあります。
色付したお皿を焼成する過程で同一性をもたせるのが難しかったようです。
当店では複数在庫品の場合でもお問い合わせをいただければ個別のお皿の写真をお送りしています。
お気軽にお問い合わせください。