北欧の匠が手がけた ヴィンテージの逸品
スウェーデンの名窯ジイ・ガントフタのオーバルプレートです。ガントフタは圧倒的に陶板が多く流通していますが、こちらはかなり珍しいガントフタ窯のハンドペイントのプレートです。ガントフタは1970年以降は陶板を専門的に製造していた窯元のため、こちらのプレートは初期に什器を製造した際に作られたものです。ハンドペイントで描かれた幾何学模様が美しく、職人の手によって一つ一つ絵付けされたことがわかります。背面にはペインターの頭文字のサインが打たれています。工業製品ではなく工芸品の一種なので、独特のゆらぎや焼け粒などがありますが、手工芸ならではの特徴としてご理解ください。
Jie Gantofta — スウェーデン南部が生んだ手描きセラミックの宝庫
1942年、スウェーデン南部ヘルシングボリでヨン・エヴェルト・ヨンソン(通称「Jie」)が創業したJie Gantofta。1944年にガントフタへ移転し、1952年から本格的な陶磁器の生産を開始しました。
当初は日用食器を手がけていましたが、1960年代半ばからは装飾陶器に特化。壁掛けタイル、オブジェ、キャンドルホルダーなど、自然モチーフを手描きで仕上げた温かみのある作品で知られるようになりました。
Jie Gantoftaを代表するデザイナーたち
Jie Gantoftaの最も重要なデザイナーは、フィンランド出身のアイモ・ニエトスヴオリ(1933年〜)です。1967年からJieのためにデザインを始め、約1,300点もの作品を生み出しました。彼の植物や自然をテーマにした壁掛けタイル「ボタニカ」シリーズは、Jie Gantoftaの歴代ベストセラーとなりました。
このほか、エルシ・ボウレリウスは「スコーネの少女(Skånetösen)」などのオブジェで、アンニカ・キールマンは花柄の壁掛けタイルで人気を博しました。創業者の息子スタファン・ヨンソンは鳥をモチーフにしたデザインやWWFコレクションを手がけています。
Jie Gantoftaの刻印について
- マーク:作品の裏面に「JIE」または「Jie」と「SWEDEN」(または「Gantofta Sweden」)が型押し。
- 品番:各デザインに固有の番号(例:No.791, No.841, No.876など)が裏面に刻印されています。
- 手描き表記:初期の作品には「Hand painted」の表記があるものも。
- 希少性:1942〜1992年の50年間のみ操業。1992年に創業者が亡くなり倒産したため、すべての製品がスウェーデン製のヴィンテージ品です。
■詳細スペック
- メーカー:Jie Gantofta / ジイ・ガントフタ
- デザイナー:M. A.
- 年代:1950年代(推定)
- 製造国:スウェーデン
■コンディション:★★★★★(5:完品)
プレート表面に製造時に生じた焼け粒が背面縁にペイント飛びがあります。プレートそのものは使用された形跡がないデッドストック品で大変状態の良いものです。
