北欧の匠が手がけた ヴィンテージの逸品
スウェーデンの名窯ジイ・ガントフタの陶板です。背面には出荷時点でかけられた針金がそのまま残っており、壁にかけて観賞用にそのまま使えるものです。ガントフタ陶板には複数のシリーズがありますが、こちらは背景に864とだけ刻印されており、花の名前は刻印されていません。同番号の陶板には複数のカラーバリエーションが存在するため、同じ押し型を使いつつも、時代によって異なる色つけが行われたようです。職人の腕次第で陶板はかなり出来栄えが左右されますが、こちらはピンクの発色が良く比較的出来栄えが良いものです。通常のガントフタ陶板に比べてかなり大きな30cm超のサイズのものとなります。
Jie Gantofta — スウェーデン南部が生んだ手描きセラミックの宝庫
1942年、スウェーデン南部ヘルシングボリでヨン・エヴェルト・ヨンソン(通称「Jie」)が創業したJie Gantofta。1944年にガントフタへ移転し、1952年から本格的な陶磁器の生産を開始しました。
当初は日用食器を手がけていましたが、1960年代半ばからは装飾陶器に特化。壁掛けタイル、オブジェ、キャンドルホルダーなど、自然モチーフを手描きで仕上げた温かみのある作品で知られるようになりました。
Jie Gantoftaを代表するデザイナーたち
Jie Gantoftaの最も重要なデザイナーは、フィンランド出身のアイモ・ニエトスヴオリ(1933年〜)です。1967年からJieのためにデザインを始め、約1,300点もの作品を生み出しました。彼の植物や自然をテーマにした壁掛けタイル「ボタニカ」シリーズは、Jie Gantoftaの歴代ベストセラーとなりました。
このほか、エルシ・ボウレリウスは「スコーネの少女(Skånetösen)」などのオブジェで、アンニカ・キールマンは花柄の壁掛けタイルで人気を博しました。創業者の息子スタファン・ヨンソンは鳥をモチーフにしたデザインやWWFコレクションを手がけています。
Jie Gantoftaの刻印について
- マーク:作品の裏面に「JIE」または「Jie」と「SWEDEN」(または「Gantofta Sweden」)が型押し。
- 品番:各デザインに固有の番号(例:No.791, No.841, No.876など)が裏面に刻印されています。
- 手描き表記:初期の作品には「Hand painted」の表記があるものも。
- 希少性:1942〜1992年の50年間のみ操業。1992年に創業者が亡くなり倒産したため、すべての製品がスウェーデン製のヴィンテージ品です。
■詳細スペック
- メーカー:Jie Gantofta / ジイ・ガントフタ
- デザイナー:Aimo Nietosvuori / アイモ・ニエトスヴオリ
- 年代:1980年代
■コンディション:★★★★☆(4.5:極美品)
背面の花に製造時に生じた釉薬の弾けが2箇所見られます。その他特筆すべきダメージはなく製造時の姿を留めた完品のコンディションです。
