
ロールストランド アトリエの手描きボウル(中)
スウェーデンの名窯、ロールストランド(Rörstrand)のアトリエ(Atelje)ラインから生まれた手描きの炻器ボウルです。深さのあるボウルで、シリアルやスープを入れるためにデザインされました。
灰白色の炻器に、濃紺から黒にかけての大胆な花柄(クローバーのような葉のモチーフ)が手描きで施されています。内側は淡い水色の釉薬が掛けられ、外側の素朴な炻器の質感との対比が美しい作品です。
底面には王冠付きの「R」マーク(ロールストランド)、デザイナーのイニシャル「SL」、「ATELJE」「SWEDEN」の刻印があります。「SL」はシルヴィア・レウコヴィウス(Sylvia Leuchovius)のイニシャルで、「ATELJE」はロールストランドのスタジオ部門で限定生産されたことを示しています。
シルヴィア・レウコヴィウス(Sylvia Leuchovius) — 花と自然を炻器に刻んだ陶芸家
シルヴィア・レウコヴィウス(Sylvia Leuchovius, 1915-2003)はスウェーデンの陶芸家で、ロールストランドのアトリエ部門で1960年代から70年代にかけて活動しました。濃紺や黒の釉薬を使い、花や葉などの植物モチーフを大胆かつ繊細に手描きする作風で知られています。
彼女の作品は灰白色の炻器を素地に、深い青や黒の釉薬で自然のモチーフを表現するのが特徴で、北欧の自然への敬意が感じられる温かみのある作品を数多く残しました。底面には「SL」のイニシャルが刻印されています。
ロールストランド(Rörstrand) — 北欧最古の磁器ブランド
ロールストランド(Rörstrand)は1726年にストックホルムで創業した、北欧で最も古い歴史を持つ磁器メーカーです。スウェーデン王室御用達の窯として出発し、約300年にわたり北欧の食卓文化を牽引してきました。
20世紀にはグンナー・ニルンド、カール=ハリー・スタールハネ、マリアンヌ・ウェストマンなど多くの著名なデザイナーが在籍し、量販品からアート作品まで幅広い製品を生み出しました。同社には「アトリエ(Atelje)」と呼ばれるスタジオ部門があり、デザイナーや熟練の陶芸家が1デザインあたり約50〜100点と限られた数だけ手作りで制作しました。アトリエ作品の底面には「ATELJE」のスタンプとデザイナーのイニシャルが刻印されています。
2001年にフィンランドのイッタラグループに統合され、現在はフィスカース(Fiskars)傘下でブランドが継続しています。
■詳細スペック
- メーカー:ロールストランド(Rörstrand)
- ライン:アトリエ(Atelje)
- デザイナー:シルヴィア・レウコヴィウス(Sylvia Leuchovius)
- 素材:炻器(ストーンウェア)
- 装飾:手描きの花柄(濃紺〜黒)
- 年代:1960〜70年代
- 生産国:スウェーデン
- サイズ:直径13.5cm 高さ9cm
- 数量:1点
■コンディション:★★★★★(5:完品)
割れ、欠け、擦れなどのダメージは見られません。オリジナルのロールストランドのシールも残っており、未使用に近い大変良好なコンディションです。








