
北欧の巨匠が夢見たアフリカ リサ・ラーソンの動物たち
スウェーデンを代表する陶芸家リサ・ラーソンが1964年にグスタフスベリで製作したアフリカシリーズのライオンの陶器像です。こちらのライオン像は復刻版ではなく、発売当初に制作されたヴィンテージの貴重なものです。
現行の復刻版との違いは表情にあります。ヴィンテージはシャモットと呼ばれる材料を添加して土の肌ざわりが表現されています。復刻版は全体的に明るい色味で顔はつるっとした質感となります。復刻版は柔和な表情で、ヴィンテージも表情の線は基本的に同じですが、アフリカの太陽を浴びて赤く日焼けした荒々しい表情が感じられるより無骨な造形にヴィンテージの特色があります。
底部にはリサ・ラーソン本人による署名があります。
■詳細スペック
メーカー:Gustavsberg / グスタフスベリ
デザイナー:Lisa Larson / リサ・ラーソン
シリーズ名:Afrika / アフリカ
年代:1964年
生産国:スウェーデン
コンディション:★★★★★(5:完品)
割れ、欠け、貫入のない制作当時の姿をそのまま留めた完璧なコンディションです。右側面には釉薬がかかっていない箇所が1ミリほど見られます。
■サイズ
高さ5.5cm 幅5.5.cm
■デザイナーについて
リサ・ラーソン(Lisa Larson,1931年〜 )

スウェーデン南部スモーランド地方にあるクロノベリ(Kronoberg)郡のエルムフルト(Älmhult)地区にある人口500人ほどのハールンダ(Härlunda)という村の生まれ。幼い頃は服飾デザイナーを志すが、ヨーテボリ芸術大学に入学した後は陶芸を学ぶ。ある時コンペでスティグ・リンドベリに見い出されたことがきっかけとなり、1年間の試用期間を経て、グスタフスベリ(Gustavsberg)社のデザイナーとして正式に入社する。直後の1955年にはLilla zooシリーズを発表し、1964年にはライオン像で有名なAfrikaシリーズを考案している。
リサ・ラーソンはグスタフスベリに留まらず、ホガネス(Höganäs)社や国内小売大手のオーリエンス(Åhléns)社、ドイツの陶器メーカーのローゼンタール(Rosenthal)社にもデザインを提供している。1979年にグスタフスベリを退社した後は、専属ではなく企業と随意契約をするフリーランス芸術家という立ち位置で、自由に創作活動を続けながら各方面で活躍していく。1979年と1981年には東京の西武百貨店で個展を開催しており、81年の個展には述べ7万人が来場したと言われる。