ルート・ブリュック(Rut Bryk)

ルート・ブリュック(Rut Bryk)

ルート・ブリュック(Rut Bryk,1916〜1999)

ストックホルム生まれのフィンランド人セラミック・アーティストです。最初は建築家を志しましたが家族の反対でヘルシンキの美術学校でグラフィックデザインを学び、1939年の卒業後、イラストやテキスタイルの仕事を経て、1942年、ARABIA社のアート部門に招かれて陶芸を始めました。経験のない粘土と格闘しながら、鳥や家など日常的なモチーフを繊細な色彩で表現する独自のタイル技法を開発し、ミラノ・トリエンナーレで高い評価を得ました。
1950年代後半以降は幾何学的な抽象レリーフや大型の壁画へと作風が変化し、色調も暗い初期から明るい色彩、白と黒、純白へと変遷しています。夫はフィンランドガラスの世界的なデザイナーのタピオ・ヴィルカラで、夫婦共作の磁器セット「Winterreise」なども知られています。独自の世界観でフィンランドの現代陶芸に大きな足跡を残した20世紀を代表するアーティストの一人です。