ポウル・ホフ(Paul Hoff)

ポウル・ホフ(Paul Hoff,1945年〜)
スウェーデンの首都ストックホルム生まれの陶芸家・ガラス工芸家。動物をモチーフにした温かみのある陶器作品で知られ、グスタフスベリ窯の伝統を受け継いだアーティストのひとりです。
学びの時代とグスタフスベリ入社
1963年から1968年までストックホルムの名門美術大学コンストファック(Konstfack)で学びました。卒業後の1969年にグスタフスベリ窯に入社し、1974年まで約5年間在籍しています。グスタフスベリ時代には、、動物の陶器像のデザインを担当しました。
WWF(世界自然保護基金)シリーズ
ホフの代表作として最も知られるのが、1980年代にグスタフスベリで制作されたWWFシリーズです。世界自然保護基金とのコラボレーションにより、絶滅危惧種の動物たちを陶器のフィギュアとして表現しました。パンダ、ゴリラ、トラ、ユキヒョウなど、リアルでありながら愛嬌のある造形が特徴で、当時の売上の一部は自然保護活動に寄付されました。現在ではコレクターズアイテムとして人気が高く、ヴィンテージ市場でも高い評価を受けています。
独立後の活動
グスタフスベリ退社後は、スウェーデン南部のトランフェ(Transjö)に自らのガラス工房を構え、ガラス工芸の世界へと活動の場を広げました。陶芸で培った動物モチーフへの深い愛情は、ガラス作品にも反映されています。ホフの作品は、リサ・ラーソンの動物シリーズとともに、グスタフスベリのアニマルフィギュアの系譜を語るうえで欠かせない存在です。