スウェーデンの国民的陶芸家、リサ・ラーソン

リサ・ラーソン(Lisa Larson, 1931-2024)は、スウェーデンを代表する陶芸家として、半世紀以上にわたり世界中のファンを魅了し続けてきました。愛らしい動物の置物から力強い彫刻作品まで、その作風は驚くほど幅広く、一つひとつに温かな人柄がにじみ出ています。
日本でも絶大な人気を誇るリサ・ラーソン。今回は、その芸術の軌跡と代表的なシリーズをご紹介します。
📋 リサ・ラーソン / Lisa Larson(1931-2024)プロフィール

| 生没年 | 1931年9月9日 ヘルルンダ(スウェーデン・スモーランド地方)生まれ — 2024年3月11日 逝去(享年92歳) |
| 出身地 | スウェーデン南部エルムフルト近郊ヘルルンダ。IKEAの創業地としても知られる町で幼少期を過ごす |
| 教育 | 1949〜1954年 ヨーテボリ工芸デザイン大学(HDK)で陶芸を専攻 |
| キャリア | 在学中にスカンジナビア美術コンペティションに出品し、審査員だったスティグ・リンドベリに才能を見出される。1954年にグスタフスベリ窯に入所。1980年に独立するまで26年間在籍し、フリーランスとして活動を継続 |
| 代表作 | Stora Zoo(1955年)、ABC-flickorna(1958年)、Afrika(1964年)、Children of the World(1974-75年) |
| 受賞歴 | 数々の国際賞を受賞。スウェーデン国内外で個展多数 |
| その他 | 1992年にグスタフスベリ・セラミックスタジオを元同僚らと設立。日本では特に人気が高く、数多くのコラボレーション企画が実現 |
グスタフスベリとの出会い

リサ・ラーソンのキャリアは、1954年にグスタフスベリ窯に入所したことから始まります。当時のアートディレクターだったスティグ・リンドベリに才能を見出され、若くして自身の作品を発表する機会を得ました。
以降、1980年にグスタフスベリを離れるまでの約26年間、リサは数々の名作を生み出しました。工房での制作は、職人たちとの密なコラボレーションによって支えられ、一つひとつが手仕事の温もりに満ちた作品となっています。
代表的なシリーズ
Stora Zoo(大きな動物園)シリーズ
1950年代後半に発表されたこのシリーズは、リサ・ラーソンの名を世界に知らしめた出世作です。ライオン、ブルドッグ、猫など、デフォルメされた動物たちは、ユーモラスでありながらどこか気品があります。中でもライオンの「Afrika」シリーズは、コレクターズアイテムとして高い人気を誇ります。
Lilla Zoo(小さな動物園)シリーズ
Stora Zooの成功を受けて生まれた小型版シリーズ。手のひらに乗るサイズの愛らしい動物たちは、気軽に北欧デザインを楽しめるアイテムとして親しまれています。
Children of the Worldシリーズ
世界各国の民族衣装をまとった子どもたちの置物シリーズ。リサの人間への温かいまなざしが感じられる作品群で、異文化への敬意と好奇心が込められています。
陶板作品

壁掛け用の陶板(ウォールプラーク)もリサの重要な作品群です。平面的な表現でありながら、レリーフの立体感と釉薬の色彩が絶妙に調和し、壁面を美しいアート空間に変えてくれます。
リサ・ラーソン作品の見分け方

ヴィンテージのリサ・ラーソン作品を見分けるポイントをいくつかご紹介します。
- 刻印の種類——制作年代によって裏面の刻印が異なります。グスタフスベリ時代のものには「GUSTAVSBERG」の刻印とリサのサインが入っています
- 釉薬の質感——手作業で施された釉薬は、一つひとつ微妙に表情が異なります。この「揺らぎ」こそがヴィンテージの魅力です
- サイズと重み——本物のグスタフスベリ製品は、しっかりとした重みがあります
なぜ今、リサ・ラーソンなのか

デジタル化が進む現代において、手仕事の温もりを感じられるリサ・ラーソンの作品は、かえってその存在感を増しています。量産品にはない「一点もの」の個性、手に取ったときの心地よい重み、そして見るたびに微笑んでしまう愛らしい表情——それらは、暮らしに本当の豊かさをもたらしてくれます。
当店では、スウェーデンで直接買い付けたリサ・ラーソンのヴィンテージ作品を多数ご用意しております。